東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第一部 ソレント・アマルフィ編

A08. ナポリからヴェスヴィオ周遊鉄道でソレント

イタリア南部カンパーニャ地方って ・・・

ローマから特急列車で2時間の旅をしてナポリに到着したんだけど、ここからいよいよイタリア南部カンパーニャ地方(下の画像)の観光も本番というわけだ。

イタリア南部カンパーニャ地方の略図

今日はこれからヴェスヴィオ周遊鉄道の列車に乗り、海辺の観光地ソレントに向かう。今夜はそのソレント近くのサンタガタにあるミシュラン二つ星のレストランでディナーを楽しみ、そのレストランのあるホテルで宿泊。

続いて中世の海洋都市国家アマルフィの街に滞在し、その後はサレルノに移動し、その近くにある古代ギリシャ人の神殿の残る世界遺産パエストゥム(ポセイドニア)を歩く。更にはナポリを見て歩き、この旅のフィナーレはイタリアの首都ローマという予定になっているんだ。

ナポリにあるヴェスヴィオ周遊鉄道の駅

イタリア国鉄のナポリ・セントラル駅からは地下道を歩いてヴェスヴィオ周遊鉄道の駅に向かうんだけど、その地下道が不気味だった。かなりの数のプー太郎さんたちがたむろしていたんだ。

そしてヴェスヴィオ周遊鉄道のチケット売り場には長蛇の列。そりゃね、良い季節のイタリアだから仕方ないかな。このヴェスヴィオ周遊鉄道はポンペイ(ヴェスヴィオ火山の噴火で埋もれた古代ローマの街ポンペイの遺跡がある)にも停車するから、そのポンペイ遺跡を見に行く人々もこの鉄道を利用するからね。

チケットを買い、トイレも済ませ、ヴェスヴィオ周遊鉄道の駅のホームで待つことしばし。ところが、この駅のホームも気味が悪い。地下にあって薄暗い上に、素っ頓狂な声を張り上げて騒いでいるアンチャンたちが群れている。しかも、ここは悪名高きナポリだ。周囲に対する警戒を緩めるわけにはいかんよね。

ヴェスヴィオ周遊鉄道の列車に乗り間違えた

やがてホームに列車がやって来た。列車は予想していたよりも早く到着したようにも思うけど ・・・ ま、いいか。といい加減に考えたのが間違いの元だった。周囲で騒いでいたアンチャンたちのおかげで注意力が散漫になっていたのかもしれない。

つまり、列車に乗り間違えたんだ。ともかく列車を降りる。どうするか。言葉もわからない土地だからね。基本に帰ろう。出発点であるさっきの駅に戻ろう。重いスーツ・ケースをひきずって階段を走り降り、向こう側のホームに登る階段を駆け上がる。

イタリア南部カンパーニャ地方の街ナポリから乗ったヴェスヴィオ周遊鉄道で出会った親切なおじさん

そこに現れたのが上の画像に写っているおじさんだった。「どうかしたのか」と尋ねられた ・・・ と思う。イタリア語がわからないから確信は無いんだけどね。英語で事情を説明すると、「すぐに反対側のホームに戻れ。次の列車はソレント行きだよ。」 ・・・ とおじさんは言ったように思う。礼を言い、再びスーツ・ケースをひきずって階段を駆け下り、駆け登った。

やがてホームに列車が到着。間違いない。確かにソレント行きだ。これで次の目的地にたどり着けそうだ。おじさん、どうも有り難う。既に姿が見えなくなっていたおじさんにもう一度お礼を言いたかったよ。

ソレントに到着

乗り込んだソレント行きのヴェスヴィオ周遊鉄道の列車は、多くの観光客で満席になっていた。やむなく通路に立つ。冷房は無いみたい。とんでもなく暑い。今朝のテレビのBBCワールドの天気予報がヨーロッパが熱波に襲われていると言っていたけど、なるほど納得だね。

イタリア南部カンパーニャ地方の街ナポリから乗ったヴェスヴィオ周遊鉄道のソレント駅

やがてソレントの駅(上の画像)に到着。スーツ・ケースをひきずって階段を右往左往したけど、無事に目的地に到着してほっとしたよ。


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