ソレントのカテドラル ・・・ ドゥオモではなくさっきソレント駅からホテルまで往復してもらったタクシーの運転手に、「ドゥオモはどこにあるのか」と尋ねてみた。が、その答えは「ソレントにはドゥオモはありませんよ」というもの。え、おかしいな。ガイド・ブックにはドゥオモが載っているんだけど ・・・ 。よく聞いてみると、運転手さんが言うところでは、ソレントにあるのはカテドラルであって、ドゥオモではないらしい。イタリアの「ドゥオモ」も「カテドラル」も、日本語に訳せば「大聖堂」とされているみたいだけど、実は意味に違いがあるみたい。どう違うのかはわからなかったけどね。
いずれにせよ、ソレント市内にあるレストラン「ズィントニオ」でシーフード・リゾットを食べ終え、歩いてやってきたのが「カテドラル」(ドゥオモでなく ・・・ )。上の画像にはカテドラルの鐘塔が見えている。
ソレントのカテドラルに到着ソレントのカテドラルの鐘塔を真正面から眺めたのが、下の画像なんだ。この鐘塔の基礎の部分は古代ローマ帝国時代のものなんだそうな。
但し、今のソレントのカテドラルは14世紀から15世紀にかけてのものらしい。とはいえ、何度も改装されている。正面ファサードは西暦1924年のものとか。でも、そのドアは11世紀にコンスタンティノープルで作られたものとされている。
カテドラルの中を歩くそのソレントのカテドラルの内部の様子が下の画像なんだ。日曜日だというのに人影が少ないね。ミサはとっくに終わり、街の人々はワインを飲みながらお昼を食べ、あるいはシエスタ(昼寝)を楽しんでいるのかな。
もっとも、私たちのような異教徒、しかも外国人の観光客にとっては、人影の少ない教会の方が有り難いよね。人々の祈りを邪魔することもなく、気ままに見て歩けるからね。
寄木細工で描かれたキリストの生涯このソレントのカテドラルで必見とされているものがある。それがソレント名物の寄木細工で描かれたキリストの生涯なんだそうな。カテドラルを歩けば、裁きを受けるキリスト、聖母に別れを告げるキリスト、十字架にかけられるキリスト(下の画像)、十字架から降ろされるキリストなどを描いた寄木細工を見ることが出来る。
新約聖書の冒頭に置かれる「マタイによる福音書」などもキリストの生涯を描いているけど、このソレントのカテドラルで見るキリストの生涯は、寄木細工で著された福音書なのかもしれないね。
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