東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第一部 ソレント・アマルフィ編

A32. アマルフィ大聖堂内部と聖アンデレ

アマルフィ大聖堂の内部

聖アンデレのお墓のあるクリプトから階段を登れば、そこがアマルフィ大聖堂の内部(下の画像)なんだ。

アマルフィ大聖堂の内部(イタリア)

上の画像の奥に見えているのは、アマルフィ大聖堂の祭壇だね。

バロック風に改装されたアマルフィ大聖堂

アマルフィ大聖堂が建立されたのは9世紀のことと言われている。でも、その後も何度も改装されている。

アマルフィ大聖堂の内部の天井(イタリア)

上の画像は天井の様子なんだけど、建立当時の面影は全く残っていないらしい。18世紀の改装の際にバロック風の装飾が施された結果なんだそうな。17世紀に画家カラヴァッジョ彫刻家ベルニーニが登場して後、イタリアはバロック美術に席巻されていたからね。

アマルフィ大聖堂の祭壇にキリストと聖アンデレ

そんなアマルフィ大聖堂の奥に進んでいく。やがて下の画像にある祭壇を間近に見ることになる。

アマルフィ大聖堂の主祭壇に見るキリストの十字架と聖アンデレの斜め十字(イタリア)

祭壇の手前に見えているのは、言うまでもなく十字架にかけられたキリストの像だね。その背後に掲げられた絵に描かれているのが聖アンデレ。キリストと同じ十字架にかけられることは畏れ多いと考えた彼は、斜め十字で処刑されることを望んだんだそうな。

海賊バルバロッサからアマルフィを守った聖アンデレ

このアマルフィ大聖堂の壁に掲げられていたのが、下の画像の絵だった。西暦1544年にオスマン・トルコの提督にして海賊のバルバロッサがアマルフィを襲った際の海戦が描かれている。その上には街を救おうとする聖アンデレも描かれているわけだ。

アマルフィ大聖堂の壁に掲げられた絵には海賊バルバロッサとの海戦と聖アンデレが描かれている(イタリア)

そんな聖アンデレによって街は救われ、彼はアマルフィの守護聖人とされたわけだね。


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