アマルフィ大聖堂のクリプト天国の回廊から更に奥に進み、階段を下れば、そこがアマルフィ大聖堂のクリプトなんだ。
柱も壁も天井も多くの宗教画に飾られたクリプトは、13世紀初頭に作られたものなんだそうな。
アマルフィ大聖堂のクリプトにある聖アンデレのお墓そんなアマルフィ大聖堂のクリプトで最も重要な位置を占めているのが、下の画像の奥に見えている聖アンデレのお墓なんだ。
何度も書いているけど、アマルフィを襲ってきた海賊バルバロッサから守ったとされ、アマルフィの守護聖人とされている聖アンデレだから、この大聖堂で最も丁重に扱われるのも当然なんだろうね。
お墓の上にある聖アンデレの像そんな聖アンデレのお墓の上には、彼の像(下の画像)も立っている。ちなみに、この聖アンデレは初代ローマ教皇とされる聖ペテロ(皇帝ネロによる迫害によって殉教したとされる)の弟なんだそうな。
ついでながら、アマルフィからも近いサレルノの大聖堂のクリプトには、聖マタイ(新約聖書にマタイによる福音書を著したとされる人物)のお墓がある。ヴェネツィアのサン・マルコ寺院には聖マルコ(サン・マルコ)のお墓がある。中世イタリア各地に様々な聖人のお墓が作られたわけだね。
アマルフィに持ち込まれた聖アンデレの遺骸聖アンデレは1世紀半ば頃にギリシャの街パトラスで亡くなったとか。その地に葬られた聖アンデレの遺骸は、4世紀にはコンスタンティノープル(西暦330年に古代ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌスによって都とされた街)に移されている。ところが西暦1202年に始まった第4回十字軍は東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを攻略し、西暦1204年にはその地にラテン帝国が樹立されている。そんなコンスタンティノープルから聖アンデレの遺骸がアマルフィに移されたのが西暦1206年のこと。その遺骸は西暦1208年にアマルフィ大聖堂の地下に築かれたお墓に葬られたんだそうな。
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