東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第一部 ソレント・アマルフィ編

A40. イタリアの敗退とアマルフィの夕暮れ

アマルフィの造兵廠

ヨット・ハーバーのレストランでランチを楽しんだ後、再びアマルフィの街を歩き始めた。午後の最初のお目当ては造兵廠の跡(下の画像はその入口)。中世イタリアの海洋都市国家アマルフィを支えた兵器工場・造船所の跡だよね。

アマルフィに残る造兵廠の入口(イタリア)

余談ながら、アマルフィと同様に中世の地中海で海洋国家として栄えたスペインのバルセロナにも造兵廠が残っている。その主要部分である造船所跡は、今では海洋博物館として整備され、レパントの海戦に参加したガレー船の実物大のレプリカが展示されていたりするんだ。

サッカーのワールド・カップでイタリア代表が敗退

造兵廠跡に続き、更にアマルフィの街を歩くつもりだった。が、今日はとんでもなく暑い。しかも、閉まっている店が多いんだ。おそらくはアマルフィの人々も仕事をサボってサッカーのワールド・カップのテレビ中継を観ているに違いない。

というわけで、私たちもホテルの部屋に戻ってきた。エアコンの効いた涼しい部屋のテレビをつけた。やってる、やってる。イタリア代表と韓国チームのゲームが延長に入り、まさに白熱している。

サッカーのワールド・カップでイタリア代表が敗北し、絶句するサポーター

やがて韓国チームが得点を挙げ、イタリアのワールド・カップが終わった。テレビには絶句するイタリア人サポーターの姿(上の画像)が映し出されていたよ。

うーん、今夜は街に出るのはまずいかもしれない。イタリア人から見れば、韓国人も私たち日本人も同じに見えるよね。やけ酒を飲んで酔っ払ったイタリア人にからまれる怖れもある。今夜はホテルの部屋にいることにしようかな。(実際のところイタリアの敗退はこの後の私たちの旅に影響を及ぼしたんだ。詳しくはおいおい書くけどね。)

夕暮れのアマルフィの風景

そんなわけで今日の午後はホテルの部屋でのんびり。ちょいと昼寝をしたりしてね。旅はまだまだ先が長いから、ちょいと疲れをいやしておくのも悪くはないよね。

アマルフィの夕暮れ(イタリア)

やがて太陽が地中海に沈んでいく。海辺のアマルフィの街も夕暮れに包まれていく。時間はゆっくりと過ぎていくけど、景色を眺めていれば退屈はしないね。

夕闇のアマルフィの目覚め

夕闇が静かに広がっていく。午後には眠ったようだったアマルフィの街が次第に目覚めていくように明りが灯されていったよ。

夕暮れのアマルフィに灯りが燈り始めた(イタリア)

そんなアマルフィの夕暮れを眺めていた私たちは、ルーム・サービスの夕食。食べ続けている旅で胃腸も中休みだね。


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