パエストゥム国立考古学博物館、あまりに暑くて・・・水牛のステーキでランチを済ませ、いよいよパエストゥムの遺跡を見て歩こう ・・・ と思ったんだ。が、あまりに暑い。そりゃ昼食の後って一日のうちでも最も暑い時間に決まっているよね。というわけで、遺跡を歩く前にパエストゥム国立考古学博物館(下の画像)を見ることにした。遺跡のすぐ横にあるこの博物館では、パエストゥムや近くの遺跡から発掘された品々が展示されているんだ。
遺跡のすぐ脇にあるこの博物館、パエストゥム遺跡を見に来た観光客にとっては便利な場所にあるよね。ポンペイ遺跡の場合、そこで発掘された出土品を見る為には、少し離れたナポリ国立考古学博物館まで行かなきゃいけない。それに比べれば都合が良いよね。
パエストゥム遺跡で発掘された古代ギリシャ時代の出土品このパエストゥム国立考古学博物館では、古代ギリシャ時代から古代ローマ帝国時代にかけての出土品が展示されている。
例えば、上左の画像は古代ギリシャ時代の建物の装飾なんだけど、ヘラクレスが巨人を倒している場面を描いたものなんだそうな。続いて、上右の画像は、古代ギリシャ時代の壺。世界史の教科書に登場しそうだね。
「飛び込み男の墓」のフレスコ画このパエストゥム国立考古学博物館で必見のアイテムが下の画像。(ナポリにある国立考古学博物館で言えば、アレクサンダー大王のモザイク画のような存在かな。)
これはパエストゥム遺跡の近くで発見された「飛び込み男の墓」で発見された紀元前470年頃のフレスコ画なんだそうな。保存状態の良い古代ギリシャ時代のフレスコ画として貴重な出土品らしい。ド素人の私の眼から見れば、この被葬者は飛び込みが大好きだったのかな ・・・ くらいのことしか頭に浮かばないけど。
古代ローマ帝国皇帝アウグストゥスのコインパエストゥムの街(古代ギリシャ時代にはポセイドニアと呼ばれていた街)は、紀元前273年には古代ローマの支配下に入っている。というわけで、古代ローマゆかりの品々も発掘されているわけだ。その代表が右の画像のコインかな。古代ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス(オクタヴィアヌス)のコインなんだそうな。(彼の像はイギリスの首都ロンドンの大英博物館にあるけど、このコインの横顔と似ていたかどうか。)
いよいよパエストゥムの遺跡を歩く国立考古学博物館を見終わり、もう逃げも隠れも出来ないね。まだ外は暑いけど、覚悟を決めて古代ギリシャ時代の神殿が並ぶパエストゥムの遺跡を見て歩くことにしよう。
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