世界遺産パエストゥム遺跡を歩き始めるパエストゥム国立考古学博物館を見終わり、いよいよ世界遺産パエストゥム(ポセイドニア)遺跡を歩き回る。まだまだ暑いけど、もう逃げ場は無い。ここで遺跡を歩かなければ、何の為にはるばるここまで来たのか、わからなくなるからね。
国立考古学博物館の前にある入口から、パエストゥム遺跡に足を踏み入れる。そこから見えるのが、上の画像の風景なんだ。
アテナ女神神殿(あるいはケレス神殿)上の画像の中で遠く松の木の向こうに神殿が見えているでしょ。その神殿に向かって歩いて行ったんだ。
やがて松林を抜けて眺めたのが上の画像。紀元前500年頃に建てられたアテナ女神の神殿なんだそうな。但し、18世紀の学者たちはこの建物をケレス(セレス)の神殿だと考えた。今でもそう書いてあるガイド・ブックもある。でも、さっき国立考古学博物館で買った英語の資料によれば、正しくはアテナ女神の神殿なんだそうな。
戦争をつかさどるアテナ女神の神殿この神殿の周囲では、ヘルメット・鎧・盾などで武装した女神像がたくさん発掘されたらしい。古代ギリシャで戦争をつかさどるといえば、アテナ女神だよね。他方でケレス(セレス)女神は豊穣をつかさどる。そんな出土品の状況からも、この建物がアテナ女神の神殿であると考えられたんだそうな。
やがてパエストゥム(ポセイドニア)の街が古代ローマの支配下に入った後、この神殿ではミネルヴァ女神が祀られたんだそうな。古代ローマにおけるミネルヴァ女神は、古代ギリシャのアテナ女神に相当する神様なんだそうな。その点からもこの建物はアテナ女神の神殿だったんだろうね。 世界遺産パエストゥム遺跡を歩き続けるというわけで、世界遺産パエストゥム(ポセイドニア)遺跡を代表するアテナ女神神殿を見たんだけど、まだまだ歩き続けるよ。
上の画像の右側に見えている石畳の道(「聖なる道」)を歩き、地下神殿や古代ローマ時代のフォロを見て、その向こうにある二つの神殿を見るつもり。さすがに世界遺産パエストゥム遺跡は広いでしょ。でも、遺跡全体のうちで今までに発掘されているのは3分の1にも満たないんだそうな。
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