東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第二部 パエストゥム・サレルノ編

B07. 聖なる道、地下神殿、フォロ (パエストゥム遺跡 -2.)

世界遺産パエストゥム遺跡の聖なる道を歩く

アテナ女神神殿を見て歩き、木陰で休憩しながら水をたっぷりと飲んだら、更に聖なる道(下の画像)を歩く。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡の聖なる道

この石畳の聖なる道の彼方には、ヘラ第二神殿(あるいはネプチューン神殿)やヘラ第一神殿(バシリカ)が見えている。アテナ女神神殿と並んで世界遺産パエストゥム遺跡を代表するその二つの神殿に向かって歩き続けているわけだ。

ちなみに、この聖なる道なんだけど、実は古代ローマ帝国時代の住宅街の道だった。それが「聖なる道」と呼ばれているのは、おそらくアテナ女神神殿と二つのヘラ神殿を結んでいるからだろうと思うんだけど ・・・ 。

地下神殿は古代パエストゥムを築いた人物を祀るとか

パエストゥム遺跡の聖なる道を歩けば、やがて「地下神殿」(下の画像)を見ることができる。入口が無く、半分は地下に埋もれているこの建物、いったい何なのかはっきりとはわからないらしい。古代パエストゥム(ポセイドニア)の街を築いた人物を祀っているという説もあるみたい。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡で見た地下神殿

ちなみに、上の画像の中の遠くに見えているのは、さっき見てきたアテナ女神神殿(あるいはケレス神殿)だね。

古代ローマ帝国時代のフォロ

古代ギリシャ人によって築かれたパエストゥムの街(当時はポセイドニアと呼ばれていた)なんだけど、紀元前273年には古代ローマの支配下に入っている。(紀元前387年には古代ローマはケルト系ガリア人によって略奪を受けたこともあるんだけど、その後の古代ローマは次第に勢いを増し、支配地を広げていったんだ。)

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡に残る古代ローマ帝国時代のフォロ

そんな古代ローマ時代に建設されたのが、上の画像にあるフォロ(公共の広場)だった。紀元前5世紀前後に築かれた建物や施設の多いパエストゥム遺跡の中では、比較的に新しいものということになるね。

ちなみに、古代ローマではフォロ(公共の広場)は必須の施設だった。今のイタリアの首都ローマに残るフォロ・ロマーノにも、カエサル(シーザー)皇帝アウグストゥス皇帝トラヤヌスなどのフォロが残っているね。

まだまだ続く聖なる道とパエストゥム遺跡の二つの神殿

世界遺産パエストゥム遺跡の聖なる道はまだまだ続く。その先には大きな二つの神殿(下の画像)も見えている。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡の聖なる道と二つのヘラ神殿(ネプチューン神殿とバシリカ)

この二つの神殿はヘラ第一神殿とヘラ第二神殿(あるいはバシリカとネプチューン神殿)なんだけど、長くなるから詳しくは次のページで。


次のページは 「B08. ヘラ第二神殿(パエストゥム遺跡 -3.)」



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