東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第二部 パエストゥム・サレルノ編

B08. ヘラ第二神殿 (パエストゥム遺跡 -3.)

世界遺産パエストゥム遺跡で見たヘラ第二神殿

世界遺産パエストゥム遺跡のアテナ女神神殿から続く聖なる道を歩き、ようやくヘラ第二神殿あるいはネプチューン神殿(下の画像)に近づくことができた。(下の画像でヘラ第二神殿の右に小さく見えているのは、ヘラ第一神殿あるいはバシリカ。詳しくは次のページ。)

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡のヘラ第二神殿(あるいはネプチューン神殿)と遠くにヘラ第一神殿(バシリカ)

古代ローマの支配下に入った後はパエストゥムと呼ばれたこの街は、古代ギリシャ人が築いた時にはポセイドニアと呼ばれていた。というわけで、街で最も大きく立派なこの神殿はポセイドン(つまりネプチューン)を祀っているに違いない。そんなわけでこの建物は「ネプチューン神殿」だと考えられたわけだ。

その後、この神殿はヘラ女神に捧げられたものであり、同時にゼウスも併せて祀られていたとされている。故に今ではヘラ第二神殿と呼ばれている。但し、その後はアポロ神を祀る神殿だと考える学者もいる。つまり、正確なところははっきりとはしていないわけだ。

ヘラ第二神殿はドーリア様式の古代ギリシャ神殿の典型

紀元前5世紀の後半に建立されたと考えられているこのヘラ第二神殿(あるいはネプチューン神殿)は、地中海西部に広がった古代ギリシャ世界で最も典型的なドーリア様式の神殿なんだそうな。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡のヘラ第二神殿(あるいはネプチューン神殿)

しかも、西地中海の古代ギリシャ世界では最も保存状態が良い ・・・ とパエストゥム国立考古学博物館で買った英語の資料には書いてある。このパエストゥム遺跡は古代ギリシャ好きにはたまらない場所なんだろうね。(但し、交通の便がね ・・・ 。)

ついついカメラを構えてしまう

そんな素晴らしい古代ギリシャの神殿を目の前にすれば、誰だってカメラを構えたくなるよね。そんなわけで下の画像。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡のヘラ第二神殿(あるいはネプチューン神殿)を撮影する家族連れ

家族みんながレンズをヘラ第二神殿に向けている。お父さんはビデオ、お母さんはカメラ、お姉さんは使い捨てカメラ、そして妹は ・・・ 「私もカメラが欲しい ・・・ 」と思っているに違いないよね。世界遺産パエストゥム遺跡では、こんなシーンがあちこちで見られたよ。

ヘラ第二神殿(ネプチューン神殿)、再び

私も再びヘラ第二神殿(ネプチューン神殿)にカメラを向けておこう。何度でもシャッターを押したくなる古代の風景だよね。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡のヘラ第二神殿(あるいはネプチューン神殿)

そして次のページでは、このパエストゥム遺跡を代表するもう一つの古代ギリシャ神殿であるヘラ第一神殿(あるいはバシリカ)をじっくりと見ようかな。


次のページは 「B09. ヘラ第一神殿(パエストゥム遺跡 -4.)」



ヨーロッパ三昧 トップ・ページ

ヨーロッパの歴史風景

このサイト「ヨーロッパ三昧」には、下の姉妹サイトもあります。ヨーロッパに興味のある方は寄り道してくださいね。

ヨーロッパの歴史風景 バナー このサイト「ヨーロッパ三昧」の姉妹サイト「ヨーロッパの歴史風景」。ヨーロッパ各国の歴史に重点を置いてある。



Copyright (c) 2002-2013 Tadaaki Kikuyama
All rights reserved
このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。

このサイトの運営は、あちこち三昧株式会社が行います。