東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第二部 パエストゥム・サレルノ編

B09. ヘラ第一神殿 (パエストゥム遺跡 -4.)

世界遺産パエストゥム遺跡で見たヘラ第一神殿

世界遺産パエストゥム遺跡を歩き、アテナ女神神殿(ケレス神殿)ヘラ第二神殿(ネプチューン神殿)を見て来た。続いては、ヘラ第一神殿あるいはバシリカ(下の画像)だ。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡で見たヘラ第一神殿(あるいはバシリカ)

このヘラ第一神殿(あるいはバシリカ)は、紀元前6世紀半ばに建立されたものとされている。パエストゥム遺跡に残る建物の中では最古のものなんだそうな。

かつてはバシリカとされたヘラ第一神殿

古代ギリシャ時代の神殿を中心とするパエストゥム遺跡は18世紀に再発見されている。ついでながら、イタリアの観光地としても名高い古代ローマ帝国の街ポンペイの遺跡の発掘も同じ18世紀の頃だった。(ちなみに、ヴェスヴィオ火山の噴火に埋もれたポンペイからの出土品はナポリ国立考古学博物館にある。)

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡で見たヘラ第一神殿(あるいはバシリカ)

当時の人々の眼には、上の画像のヘラ第一神殿は崇拝の施設には見えず、むしろ公共の建物のように思われたんだそうな。故にこの建物は当時はバシリカとされた。今ではヘラ女神を祀る神殿とされているけどね。

但し、現在の一部の学者たちは、この神殿にはヘラ女神のみならず、ゼウスも祀られていたと主張しているんだそうな。でも、ゼウスとヘラは夫婦だから、一つの神殿に祀られていても不思議じゃないんだろうね。

世界遺産パエストゥム遺跡の聖なる道を振り返った

これで世界遺産パエストゥム遺跡に残る古代ギリシャ時代の神殿の主要なものを見終えたことになる。振り返れば、下の画像にある聖なる道アテナ女神の神殿から歩き続けてきたわけだ。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡の聖なる道を振り返った

水牛のステーキを食べた昼食のレストランで買ったボトルの水も殆ど空になった。デジカメのメモリー・メディアも満杯に近づいてきたね。

パエストゥム遺跡の二つのヘラ神殿

ここでもう一度二つのヘラ神殿の画像を撮っておこう。下の画像の中で、左に写っているのはヘラ第二神殿(ネプチューン神殿)、右に写っているのはヘラ第一神殿(バシリカ)。

イタリア南部カンパーニャ地方にある世界遺産パエストゥム遺跡で見たヘラ第一神殿(あるいはバシリカ)とヘラ第二神殿(ネプチューン神殿)

この二つの神殿が建立されたのは、日本の卑弥呼の時代よりも数百年も古い時代のことなんだよね。それが今も青空の下に並んでいる。


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