サレルノのドゥオモ(大聖堂)のライオンの門今回のイタリアの旅の6日目の朝が来た。今日からナポリへ移動して、本場のピザを食べまくることになっている。が、その前にサレルノ市内を散策しておきたいよね。というわけで、やって来たのはサレルノ旧市街のメルカンティ通り近くにあるサレルノのドゥオモ(大聖堂)。ここに最初のドゥオモ(大聖堂)が建立されたのは9世紀のことらしい。今のドゥオモ(大聖堂)の建立を始めたのは、西暦1076年にサレルノを征服したノルマン人ロベール・ギスカールだった。 その9年後の西暦1085年に今のドゥオモ(大聖堂)が聖別されている。神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世がカノッサの屈辱のリベンジでローマを攻め、籠城していた教皇グレゴリウス7世がロベール・ギスカールに救い出されてサレルノに逃れたのが、その西暦1085年だった。このドゥオモ(大聖堂)を聖別したのも、教皇グレゴリウス7世だったそうな。 ![]()
そんな歴史あるサレルノのドゥオモ(大聖堂)で私たちを迎えてくれたのは、門の左右に並ぶライオンの像(上の画像)だった。故にこの門を「ライオンの門」と呼ぶらしい。
サレルノのドゥオモ(大聖堂)の鐘塔門を警護する二頭のライオンの像の間を抜け、ドゥオモ(大聖堂)の前庭に入る。右手からこちらを見下ろしているのが鐘塔(下の画像)だった。![]()
12世紀半ばのものとされているこのアラブ・ノルマン様式の鐘塔(アマルフィ大聖堂の鐘塔と同様)の高さは、56メートルもあるそうな。でも、この歴史ある鐘塔も今では鳩の高層マンションになっているみたいで、たくさんの鳩が周囲を飛び交っていたよ。
アラブ風の前庭アラブ・ノルマン様式の鐘塔を見上げる私が立っているのは、ドゥオモ(大聖堂)の前庭。ガイド・ブックによれば、円柱とアーチが並び噴水のあるこの前庭(下の画像)もアラブ風なんだそうな。![]()
そういえば、スペイン南部アンダルシア地方にある世界遺産アルハンブラ宮殿の中のライオンの中庭と共通するものも感じるね。もちろん、アルハンブラ宮殿の華やかさにはかなわないんだけど。
サレルノのドゥオモ(大聖堂)の正面入口というわけで、サレルノのドゥオモ(大聖堂)の前庭を歩き、鐘塔や円柱やアーチを眺めた。いよいよドゥオモ(大聖堂)の建物の中に入ることにしよう。![]()
上の画像がそのサレルノのドゥオモ(大聖堂)のロマネスク様式の正面ファサードなんだけど、ずいぶんとそっけないよね。正面入口のブロンズの扉は、1099年にコンスタンティノープルで作られたビザンティン様式のものなんだそうな。
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