東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第二部 パエストゥム・サレルノ編

B14. 大聖堂の内部 (サレルノのドゥオモ -2.)

サレルノのドゥオモ(大聖堂)の中に

ライオンの門から前庭を歩き、その奥にあるサレルノのドゥオモの中に入った。イタリア南部を支配したことで名高いノルマン人ロベール・ギスカールゆかりの大聖堂だね。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノのドゥオモ(大聖堂)の内部

上の画像がそのサレルノのドゥオモ(大聖堂)の内部の様子なんだ。中世イタリアのカトリックの教会にしては、質素な印象を与えるかもしれない。でも、よくよく見れば面白いものが色々とある。

パエストゥム遺跡から持ち込まれた古代の円柱

例えば、下の画像の左側に見えている円柱がその一つ。一見したところでは、ありがちな円柱だけどね。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノのドゥオモ(大聖堂)にあるパエストゥム遺跡から持ち込まれた古代の円柱

これが実は古代ギリシャ人の街ポセイドニア(今の世界遺産パエストゥム遺跡)から持ち込まれた円柱だったりする。さらっと立っているけどね。

ドゥオモ(大聖堂)の床にはお墓

そして下の画像はサレルノのドゥオモ(大聖堂)の床の一部なんだけど、お墓みたいだよね。ヨーロッパの教会や聖堂には床にお墓があることは珍しくないよね。ラテン語はわからないけど、サレルノ大司教のお墓みたい。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノのドゥオモ(大聖堂)の床に見たお墓

描かれているのは紋章なんだろうね。その中に見える騎馬の人物は槍でドラゴンを退治しているし、翼が無いところを見ると、セント・ジョージ(聖ジョージ)なんだろうな。

ドゥオモ(大聖堂)の豪華な説教檀と正面祭壇

更に下の画像の右手に見えているのは、このサレルノのドゥオモ(大聖堂)のお宝の一つとされている豪華な説教檀。その左手には正面祭壇だね。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノのドゥオモ(大聖堂)の説教檀と正面祭壇

正面祭壇の上には華やかなモザイク画が見える。このドゥオモ(大聖堂)には様々なモザイク画があるんだ。次のページではそんなモザイク画をご紹介するかな。

その前に一つ残念なことを書いておかなきゃいけない。このサレルノのドゥオモ(大聖堂)には、ローマ教皇グレゴリウス7世のお墓がある。カノッサの屈辱のリベンジの為にローマを攻めた神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世の宿敵だね。ノルマン人ロベール・ギスカールによってローマから救出された教皇は、サレルノで亡くなり、ここに葬られたそうな。が、私はそのお墓のことを知らず、画像も残っていないんだ、残念ながら。


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