東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第二部 パエストゥム・サレルノ編

B12. サレルノの街角のピッツェリアで食べたピザと夜景

サレルノの街角のピッツェリアでピザを食べよう

サレルノの海辺と街角の人々の様子を眺めながら歩き、やがて一軒のピッツェリアを選んだ。今日はここで夕食にしよう。がっつりピザを食べようというわけだ。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノの街角のピッツェリアで食べた野菜の炒め物

でも、その前に野菜の前菜を注文。ピッツェリアの係の表現を借りればグリルド・ベジタブル。上の画像に見るように、ぱっと見には全くぱっとしない。率直に言えば、美味しそうには見えない。が、それが意外に美味かった。野菜のピリ辛炒めというところかな。

最初のピザはピッツァ・カプレーゼ

そして今夜の主役のピザは、下の画像にあるピッツァ・カプレーゼ。モツァレラ・チーズがたっぷりと使ってあった。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノの街角のピッツェリアで食べたピッツァ・カプレーゼ

今日は古代ギリシャ人の街ポセイドニア(世界遺産パエストゥム遺跡)の近くで水牛のステーキを食べたんだけど、このあたりは水牛のミルクで作るモツァレラ・チーズの産地が近い。おかげでモツァレラ・チーズたっぷりのピザが美味かったね。

ついでながら、このピッツァ・カプレーゼはピッツァ・マルゲリータにも似ているよね。この旅の後半ではナポリを訪れ、そのピッツァ・マルゲリータを考案したピザ職人ゆかりの老舗のピッツェリア「ブランディ」や、ピザの本場ナポリを代表する老舗ピッツェリア「ポルタルバ」でもピザを堪能したんだ。

もう一つのピザは、ピッツァ・マリナーラ

今夜のもう一つのピザは、ピッツァ・マリナーラ。ピザというステージの上の主役はトマト(ポモドーロ)をたっぷりと使ったソースだね。脇役としてはアンチョビとケイパー。これも美味しいピザだった。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノの街角のピッツェリアで食べたピッツァ・マリナーラ

ちなみに、トマトたっぷりのマリナーラ・ソースを使ったスパゲティも美味しいよね。そんなマリナーラ・ソースを使ったピザやパスタは、イタリア南部の船乗りや漁師さんたちが大好きな食事なんだそうな。

食事を終えて代金を払う。ピッツェリアの主人は両手を合わせて謝謝のポーズをする。さっきはサレルノの子供たちが私たちのことをチノ(中国人)と呼んでいたけど、ピッツェリアの主人にもチノとジャポネ(日本人)の区別はつかないみたい。ローマフィレンツェではともかく、このサレルノでは日本人観光客は珍しいんだろうね。

サレルノの夜景

というわけで、旅の5日目も終わり。内容たっぷりの長い一日だった。中世海洋国家の面影を残すアマルフィを出発したのが今朝のこと。車でサレルノに移動し、イタリア国鉄の列車でパエストゥムへ移動。そこで世界遺産パエストゥム遺跡をたっぷりと歩き回った後、再びこのサレルノに戻ってきたというわけだ。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノの海岸通から眺めた夜景

ホテルに戻る前に、サレルノの海辺を散歩したんだ。海辺の夜景(上の画像)には、安らぐものがあるよね。日中の異様な暑さとは対照的に、夜の海風の心地良いこと。

サレルノのホテル

ところで今夜の宿は、ジョリー・ホテル。イタリアの各地にあるホテル・チェーンだね。はっきり言えば、ビジネス・ホテルのような宿。でも、サレルノでは1泊だけだし、贅沢をする必要もないから、これで十分だね。

サレルノのジョリー・ホテル

  • Jolly Hotel delle Palme
  • Lungomare Trieste, 1 - 84100 Salerno, Italy
  • Tel = 089.225222

とはいえ、従業員の対応も悪くないし、英語も通じるし、リーズナブルな料金で安心して泊まれるホテルだった。ちなみに、私たちの宿泊料金は、二人1泊 129.71ユーロだったよ。


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