東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第二部 パエストゥム・サレルノ編

B19. サレルノの街角の人々とアレキ城

サレルノの街角を散歩

古代ギリシャ時代からの歴史を持つ世界遺産パエストゥム(ポセイドニア)遺跡も見た。皇帝ハインリヒ4世と対立した教皇グレゴリウス7世やノルマン人ロベール・ギスカールゆかりのサレルノのドゥオモ(大聖堂)も見た。というわけで、今日はこれからナポリへ移動するんだけど、その前にサレルノの街を散歩しよう。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノ旧市街のニューズ・スタンド

というわけで歩き始め、あちこちでシャッターを押す。最初の画像はニューズ・スタンドとその周囲の人々。新聞の見出しを読んでいるおじさん、チラッと視線を投げかけるだけで通り過ぎるおじさん、朝の日差しを受けてたたずむおばあさんなどなど。

サレルノの広場の老人たち

続いては、サレルノの広場の人々。座って新聞を読んでいるおじさん。さっきのニューズ・スタンドで新聞を買ってきたのかな。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノ旧市街の広場の老人たち

ベンチに座ってタバコをふかしているおじさんもいれば、重そうな買い物袋を置いてひと休みしているおじいさんもいる。日中は暑くなるけど、午前中は心地良いから、広場のベンチでのんびりするのもいいよね。

サレルノの街角の警官とバイクの若者たち

下の画像は、サレルノ旧市街の路上で警官に止められたバイクに二人乗りの若者たち。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノ旧市街の警官と若者たち

キップを切られていたみたいだったけど、スピード違反か、それとも一方通行違反か、あるいは一時停止違反か。いずれにせよ、お気の毒です。

サレルノの街を見下ろすアレキ城

やがてホテル近くまで戻る。そのあたりで顔を上げれば、標高 300メートルほどの山の上からサレルノの街を見下ろしているアレキ城(下の画像)を見ることができる。

イタリア南部カンパーニャ地方の街サレルノの街を見下ろすアレキ城

元々あの山の上には古代ローマ帝国時代・ビザンティン帝国時代から城砦があったんだそうな。その城砦を整備・拡大・強化したのが、ベネヴェント公アレキ(アリキス)2世だった。彼はイタリアに勢力を拡大してきたフランク王国のカール大帝(シャルルマーニュ)に圧迫され、西暦787年に本拠をサレルノに移したんだそうな。

そんなわけで、今も山の上からサレルノの街を見下ろすアレキ城なんだけど、この街を舞台とする様々な歴史も見てきたんだろうね。西暦1194年に皇帝ハインリヒ6世の軍がサレルノを攻略したこととか、西暦1688年の大地震とかね。

現代においては第二次世界大戦の真っ最中の西暦1943年には連合国軍がイタリア本土に上陸したんだけど、サレルノにも部隊が上陸している。その翌年にはサレルノがイタリア王国の臨時の首都となったこともある。そんなこんなをあの山の上から見ていたんだろうね。

というわけで、サレルノの散策も終わりだ。ホテルに戻り、チェック・アウトを済ませ、タクシーで駅へと向かう。これからイタリア国鉄の列車に乗り、次の目的地ナポリへ向かう。ナポリにも見るべき場所が多いから、しかも食べるべきものも多いから、きっと忙しくなるぞ。


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