ピーニャの中庭を歩くヴァティカン美術館・博物館の中で、まず歩いたのはピーニャの中庭だった。その眺めが下の画像なんだ。
遠くに見えているクーポラは、サン・ピエトロ大聖堂の円屋根だね。サン・ピエトロ大聖堂は、このヴァティカン美術館・博物館を見終わった後でゆっくりと見て歩く予定にしているんだ。
ピーニャの中庭にある松ぼっくりの彫刻ピーニャの中庭を眺める位置に、下の画像にある松ぼっくりの彫刻がある。ピーニャというのは松ぼっくりのことなんだけど、この彫刻の故にこの場所はピーニャの中庭と呼ばれているわけだ。
この松ぼっくり、実は由緒あるものらしい。古代ローマ帝国時代 1-2世紀頃の噴水だったものなんだそうな。8世紀頃から当時のサン・ピエトロ大聖堂の前庭に置かれていたとか。今の場所に移されたのが西暦1608年のこと。
ピーニャの大壁龕とミケランジェロの階段ピーニャの中庭の名前の由来となった松ぼっくりの彫刻を少し離れて眺めたのが、下の画像なんだ。松ぼっくりを包み込む建物の窪みは、ピーニャの大壁龕と呼ばれている。
他方で、松ぼっくりが置かれている場所の左右に階段があるんだけど、西暦1551年にミケランジェロが作ったものなんだそうな。元々ここにはブラマンテの階段があった。でも、ピーニャの大壁龕を作る際に壊れてしまった。そこでミケランジェロが新たに階段を作ったらしい。
ピーニャの中庭にうずくまる古代エジプトのライオンの彫刻松ぼっくりの彫刻の左右のミケランジェロの階段のすぐ下には、ライオンの彫刻(下の画像)がうずくまっている。このライオンは紀元前4世紀頃の古代エジプトの彫刻なんだそうな。
というわけで、ちょいと歩いただけなんだけど、古代ローマ帝国だの古代エジプト、ブラマンテだのミケランジェロなどの名前がぞろぞろと出てくる。ヴァティカン美術館・博物館、おそるべしだよね。
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