東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第四部 ローマ・ヴァティカン編

D03. ヴァティカン美術館・博物館のピーニャの中庭

ピーニャの中庭を歩く

ヴァティカン美術館・博物館の中で、まず歩いたのはピーニャの中庭だった。その眺めが下の画像なんだ。

イタリアの首都ローマのヴァティカン美術館・博物館のピーニャの中庭の風景

遠くに見えているクーポラは、サン・ピエトロ大聖堂の円屋根だね。サン・ピエトロ大聖堂は、このヴァティカン美術館・博物館を見終わった後でゆっくりと見て歩く予定にしているんだ。

ピーニャの中庭にある松ぼっくりの彫刻

ピーニャの中庭を眺める位置に、下の画像にある松ぼっくりの彫刻がある。ピーニャというのは松ぼっくりのことなんだけど、この彫刻の故にこの場所はピーニャの中庭と呼ばれているわけだ。

イタリアの首都ローマのヴァティカン美術館・博物館のピーニャの中庭にある松ぼっくりの彫刻

この松ぼっくり、実は由緒あるものらしい。古代ローマ帝国時代 1-2世紀頃の噴水だったものなんだそうな。8世紀頃から当時のサン・ピエトロ大聖堂の前庭に置かれていたとか。今の場所に移されたのが西暦1608年のこと。

松ぼっくりの左右には孔雀の彫刻がある。その孔雀もほぼ同時代のものなんだそうな。但し、ピーニャの中庭にある今の孔雀はレプリカで、オリジナルはブラッチョ・ヌオーヴォに移されたらしいけどね。

ピーニャの大壁龕とミケランジェロの階段

ピーニャの中庭の名前の由来となった松ぼっくりの彫刻を少し離れて眺めたのが、下の画像なんだ。松ぼっくりを包み込む建物の窪みは、ピーニャの大壁龕と呼ばれている。

イタリアの首都ローマのヴァティカン美術館・博物館のピーニャの中庭にあるピーニャの大壁龕とミケランジェロの階段

他方で、松ぼっくりが置かれている場所の左右に階段があるんだけど、西暦1551年にミケランジェロが作ったものなんだそうな。元々ここにはブラマンテの階段があった。でも、ピーニャの大壁龕を作る際に壊れてしまった。そこでミケランジェロが新たに階段を作ったらしい。

ピーニャの中庭にうずくまる古代エジプトのライオンの彫刻

松ぼっくりの彫刻の左右のミケランジェロの階段のすぐ下には、ライオンの彫刻(下の画像)がうずくまっている。このライオンは紀元前4世紀頃の古代エジプトの彫刻なんだそうな。

イタリアの首都ローマのヴァティカン美術館・博物館のピーニャの中庭にある古代エジプトのライオンの彫刻

というわけで、ちょいと歩いただけなんだけど、古代ローマ帝国だの古代エジプト、ブラマンテだのミケランジェロなどの名前がぞろぞろと出てくる。ヴァティカン美術館・博物館、おそるべしだよね。


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