東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「春のポルトガル」

リスボン、シントラ、オビドス、ナザレなど

03. シントラ -1. 七つのため息の宮殿ホテル

シントラの街にあるホテルに到着

ユーラシア大陸最西端のロカ岬からバスに乗り込み、シントラの街にあるホテルに到着したのが4時半だったか。今回の旅はツアーだからして、ホテルのチェック・インの手続きなどを自分でやる必要もないんだ。下の画像にあるように、ホテルのラウンジの椅子に腰を下ろし、のんびり待てば良いわけだ。

シントラにある七つのため息の宮殿ホテルのロビー(ポルトガル)

やがてチェック・インの手続きは完了。渡された鍵を手に、ホテルの部屋に向かう。スーツ・ケースは後で届けてくれるらしい。

シントラの「七つのため息の宮殿」ホテルの部屋

下の画像が、そのホテルの部屋の様子なんだけど、むやみに広い。やたらと天井も高い。大理石張りのバス・トイレも寒々しいほどに広い。というのも、このホテル、かつては宮殿だったそうな。その名は「パラシオ・デ・セテアイシュ 七つのため息の宮殿」ホテル。

シントラにある七つのため息の宮殿ホテルの部屋(ポルトガル)

このホテル、とっても人気が高いらしい。通常は半年以上前に予約をしないと部屋が確保できないんだそうな。この度に参加することを決めたのが10日ほど前という私たちでも泊まることができるのは、ツアーならではのことなんだね。

宮殿ホテルの庭を散歩しよう

既に夕方の5時を回っているけれども、まだまだ外は明るい。というわけで、ちょいと宮殿ホテルの庭を散歩しよう。夕食まではまだ時間がたっぷりとあることだし。

シントラにある七つのため息の宮殿ホテルの庭(ポルトガル)

上の画像はとっても広い宮殿ホテルの庭の一角。高台の斜面にあるホテルの庭からは、大西洋も見えていた。庭の周囲には森も広がっていた。庭のカフェのコーヒーも美味しかった。のんびりと過ごすには最適のホテルだね。天気も良かったし。

ホテルのレストランでディナー、ダン地方の白ワイン

宮殿ホテルの庭の散歩から部屋に戻り、7時過ぎには風呂につかる。ディナーの前に旅の汗を洗い流し、身支度を整える。今夜はこの宮殿ホテルのレストランでディナーとなっている。さすがに良いホテルのレストランでのディナーだから、ネクタイまでは不要ながらも、ジャケット着用が望ましいとのこと。はい、ちゃんとスーツ・ケースの中に用意して来たよ。

家内の仕度が整うまで、部屋のソファーに座って待つ。レストランから生演奏のイパノの音色が聞こえてきた。さすがに優雅だね。でも、部屋の防音が貧弱だという評価も可能だけどね。

8時にはレストランのテーブルに落ち着き、ディナーが始まる。まずは生ハムとパイナップル。スペインのハモン(生ハム)も美味いけど、ポルトガルのプレズント(生ハム)も美味しいね。そしてメインは3種類の魚の天ぷら。正しい料理の名前はわからなかったけれども、これぞ日本の天ぷらのご先祖様に違いないという料理だった。

シントラにある七つのため息の宮殿ホテルのレストランで飲んだダンの白ワインのエチケット(ポルトガル)

ちなみに、合わせた飲み物はダン地方の白ワイン(そのエチケットが上の画像)。このワインはポルトガルを代表する白ワインだと、ロンドンからリスボンまで飛んだポルトガル航空の機内誌の記事(そのページは私のジャケットのポケットの中にしまってある)に書いてあったんだ。そんな白ワイン、きりっと辛口で、魚の天ぷらにぴったりだったね。

ちなみに、このワインの産地であるダン地方はポルトガル中北部の内陸にある。かつてフランスのボルドーのワイン生産者がダン地方に移住してワインの醸造技術を伝えたんだそうな。というわけで、ダン地方の白ワイン(生産量は少ない)も赤ワイン(ポルトガルで最も著名な赤ワイン)もヨーロッパ各地に根強いファンがいるらしい。ついでながら、お昼に飲んだヴィニョ・ヴェルデを生産する地域の南東にダン地方は位置するらしい。

さて、明日はこのシントラの街の観光だ。北アフリカから渡ってきたイスラム教徒西ゴート王国を滅ぼし、このシントラの街も彼らに征服されていた。そんなシントラをキリスト教徒が奪い返したのが、リスボン征服と同じ西暦1147年だった。その後、カスティーリャ王位をイサベル1世と争ったポルトガル王アフォンソ5世もこの街で生まれているんだけど、そんなシントラの街に残る王宮を見に行く予定。明日を楽しみに早寝しよう。


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