東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「春のポルトガル」

リスボン、シントラ、オビドス、ナザレなど

05. ケルス宮殿 -1. 宮殿と庭園

ケルス宮殿に到着

シントラの王宮を見た後はバスに乗り込む。やって来たのは、リスボンから 15kmほどのところにあるケルス宮殿。その門が下の画像なんだ。

かつてポルトガル王家の王宮だったケルス宮殿の門

ここではケルス宮殿と書いたけれども、資料によって様々な書き方がされている。ケルース宮殿だったり、ケルシュ宮殿だったり ・・・ 。外国語を日本語で表記するのは難しいよね。日本語の方言だって、日本の文字で表記が出来るとは限らないかもしれないけどね。

ポルトガルのヴェルサイユとも呼ばれるケルス宮殿

下の画像がバロック・ロココ様式のケルス宮殿とその庭園の様子なんだけど、このケルス宮殿はフランス王ルイ14世太陽王パリの郊外に造営したヴェルサイユ宮殿にもなぞらえられるんだそうな。

かつてポルトガル王家の王宮だったケルス宮殿と庭園

このケルス宮殿を建てる工事が始まったのは西暦1747年のこと。完成したのは西暦1786年だったらしい。ちなみに、西暦1755年にリスボン地震が起きたんだけど、ケルス宮殿を担当していた建築家は首都リスボンの再建の為に招聘され、代わってフランス人の建築家がケルス宮殿の工事を続けるために呼ばれたらしいよ。

ケルス宮殿の庭園で結婚式の記念撮影

ふと見れば、ケルス宮殿の庭園の一角に人々が集まっている。その人々の中には白いウェディング・ドレスの女性もいる。結婚式を終えたばかりのカップルみたい。ここで結婚式の記念撮影をしているんだろうね。

かつてポルトガル王家の王宮だったケルス宮殿の庭園で結婚式の記念撮影

このケルス宮殿がポルトガル王家の王宮だった頃には、ここで結婚式の記念撮影をするなんてとんでもないことだったろうね。でも、革命によってポルトガルの王政は廃止され、このケルス宮殿も国家の財産となっているから、一般の国民も結婚式の記念撮影などに使えるわけだ。そもそも王宮であれば、私たちがうろうろすることもできないんだけどね。

ケルス宮殿の花壇の椅子でひと休み

朝からシントラを歩き回り、次いでケルス宮殿の庭園をうろうろして、ちょいと疲れてしまった。このケルス宮殿にはイタリア式の庭園とフランス式の庭園があり、その敷地は数十ヘクタールもあるんだそうな。歩き回って疲れもするよね。というわけで、庭園の花壇に設けられた椅子でひと休み。

かつてポルトガル王家の王宮だったケルス宮殿の庭園でひと休み

ちなみに、このケルス宮殿の庭園の水路や花壇などは、ポルトガルならではのアズレージョで飾られている。でも、宮殿の内部もアズレージョなどで豪華に装飾されているらしい。そんな宮殿の中を歩かないわけにはいかないよね。シントラの王宮と違って、このケルス宮殿の内部では撮影も許されているらしいし。


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