ポルトガルの首都リスボンを見渡すポンバル侯爵像昨夜はリスボン市内の店でポルトガルの心の歌ファドを夜遅くまで聴いていたこともあり、目が覚めたのは9時過ぎだった。今日は旅の4日目だし、短い旅の最終日だし、早起きしてリスボン市内を見て歩くべきところではあるけれども、そんな旅は私たちには出来ないみたい。風呂につかり、のんびりと身支度をして、部屋を出たのが10時過ぎ。ホテルの中のレストランで朝食。部屋に戻り、荷造りと身支度を済ませてホテルを出たのが11時半だった。
まず、やって来たのはポンバル侯爵広場。その様子が上の画像なんだけど、広場の中央に立ち、ポルトガルの首都リスボンを見渡しているのは、ポンバル侯爵の像なんだ。
昔のリスボンの高級住宅街だったアルファマ地区地震によって多くの建物が倒壊したリスボンは、ポンバル侯爵の都市計画によって造り直された。というわけで、今のリスボンの街並みの多くは、18世紀後半以後に築かれたものなんだ。でも、わずかにリスボン地震による破壊を免れたのが、下の画像にあるアルファマ地区だった。
太陽の光は狭い路地までは届いていない。薄汚れた建物の壁。窓から干された洗濯物。海外からの観光客が歩くような場所には見えないよね。庶民的な ・・・ 、いや率直に言えば、貧民街のようにも見えるかも。でも、ここは昔の高級住宅街だったらしい。数百年前のことだけどね。
中世の水飲み場も残るリスボンのアルファマ地区かつてのリスボンの高級住宅街だったアルファマ地区は、地震によって破壊されなかった。故にポンバル侯爵による再開発はここでは行われなかった。リスボン市内の他の地区は都市計画によって生まれ変わった。広くて直線的な道路。真新しい建物。近代的な都市になった。かつてこの高級住宅街アルファマ地区に住んでいた人々は、近代的な街並みの地区へ移って行った。他方で昔のままの細くて入り組んだ路地の走るアルファマ地区は取り残されたというわけだ。
でも、取り残されたアルファマ地区には、興味深いものも残っているんだ。例えば、上の画像にある広場の中の水飲み場。これは中世そのままの姿を保っているらしい。
リスボンの街を飾る巨大なアズレージョ話をリスボン市内散策に戻そう。リスボンを歩けば、下の画像のように巨大なアズレージョで飾れらた建物をあちこちで見かけるんだ。
ポルトガルのアズレージョは長い歴史を持っているんだけど、このように建物の外部をアズレージョで飾ることが流行したのは19世紀後半のことだったそうな。上の画像の建物を飾るアズレージョがいつのものかはわからないけどね。
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