東西南北 春夏秋冬
ヨーロッパの旅
春のルーマニア
東欧(1998年5月)
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23. ペレシュ宮殿(城)を歩く
(シナイア、ルーマニア)
カルパチアの森の中にたたずむペレシュ城を近くから見た様子が右の画像。
ドイツの森の中で見ることが出来そうな城だよね。というのも、この建物は、ドイツ出身の近代ルーマニア王国の初代国王カロル1世が離宮として建てさせた宮殿(城)なんだ。
そのカロル1世という人物は、ドイツのホーエンツォレルン=ジグマリンゲン家の出身。名前から想像できるだろうけど、当時のプロシア王(後のドイツ皇帝)ヴィルヘルム1世の親戚にあたる。ついでながら、カロル1世は当時のフランス皇帝ナポレオン3世とも親戚の関係にある。
成立間もない19世紀後半のルーマニア王国は、それまで従属していたオスマン・トルコなどとの関係で欧米列強の支持を得るために、列強の支配者と親戚関係にある人物を国王として選んだわけだね。
ところで、このペレシュ宮殿なんだけど、残念ながら中ではカメラの使用は禁止。しかも、売店が閉まっているから、絵葉書を買うことも出来ない。
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