東西南北 春夏秋冬
ヨーロッパの旅
春のルーマニア
東欧(1998年5月)
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別冊:ルーマニアのワイン 3. 「フェテアスカ・ネアグラ」
三本目のルーマニアのワインは、ブカレスト市内のスーパーで買ったもの。お値段は、21,850レイ(350円)。
右の画像にあるエチケットには、スーパーの値札が残っているんだけどね。
今日のワインは、フェテアスカ・ネアグラというブドウ品種から作られたもの。名前を聞いたことも無い品種だけど、おそらくはルーマニアの土着のブドウなんだろうな。
このワインを作ったワイナリーは、ブカレストの北約70kmにあるデアルル・マレという土地にある。
このワインの色が面白いよね。赤でありながら、ロゼのように淡い。ところが、香りも味も淡くて、ちょっと物足りないワインだったけどねえ。
デアルル・マレというルーマニアの赤ワインの産地
余談ながら、このワインが作られたデアルル・マレという土地は、赤ワイン用のブドウに向いた土地なんだって。カルパチア山脈の南側の丘陵地帯にあるから、日中の平均気温が高い。しかも、丘陵地帯にあるから、朝晩の気温の変化が大きく、糖度と酸味のバランスの取れたブドウが出来るわけだ。
かつての共産主義の時代には、デアルル・マレでは甘口の赤ワインが生産され、甘口のワインを好んだ当時のソ連市場に輸出されていたらしいよ。しかし、ソ連が崩壊して、ワインの輸出先を西側に求めざるを得なくなった。
でも、西側のワイン市場は、甘口よりもドライが好きだからね。伝統的なデアルル・マレの甘口赤ワインは売れないらしい。そこで、ドライな赤ワインに切り替えようとしているみたいなんだけど、成功するにはまだ時間がかるかもしれないねえ。
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