東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「アンダルシアの古都めぐり(スペイン)」

セビリア、コルドバ、グラナダを見て歩いた旅

01. セビリアに到着

ロンドンからスペイン南部アンダルシア地方へ

イギリスの首都ロンドンの冬は長くて暗くて湿っぽい。そんな冬が終わり、4月ともなれば、どこかへ遊びに行きたくなるよね。でも、当時の私にとっては4月は一年で最も忙しい時期だった。年度末決算を終わらせ、公認会計士の監査を受け、決算書を作成し ・・・ 週末も出社が当たり前だったし、ロンドンの金融街シティにあるオフィスを出るのはいつも夜の12時を過ぎていたんだ。

それでもイースターの4連休ともなれば、どこか旅に行かなきゃね。といっても、忙しくて自分で旅行の手配をするのは無理。というわけで、今回の旅はロンドンの旅行会社の企画によるツアーに参加したんだ。

日本ではロンドンの空の玄関といえばヒースロー空港が頭に浮かぶけど、今日はロンドンの南にあるガトウィック空港からの出発。ロンドン中心部にあるヴィクトリア駅からガトウィック・エクスプレスという直行電車に乗れば、ガトウィック空港までは1時間だ。空港で搭乗の手続きを済ませ、出発ロビーのパブでビールを飲みながらイングリッシュ・ブレックファストを食べる。これが私のいつもの旅の手順だね。

スペイン略図

ガトウィック空港を離陸したのは午前10時。スペイン南部アンダルシア地方の街マラガの空港に着陸したのが12時。といっても、それはロンドン時間でのこと。時計を1時間進めて、スペインでは午後1時だね。マラガからバスに乗り、向かったのはアンダルシア地方の古都の一つセビリアだった。

セビリアのホテルのスイート・ルーム

途中の街のレストランで昼食を済ませ、再びバスに乗り込み、セビリアに到着したのは夕方近くだった。早速にホテルに入る。が、そのホテルで早くもトラブル発生だ。

私たちの部屋は全てツインを手配してあった。が、案内された部屋はダブルだった。しかも、ベッドが小さい。セミ・ダブルの間違いじゃないかってくらい。これは黙っているわけには行かない。ツアーの担当者と一緒にホテルのフロントに掛け合う。話が違っているぞ。

でも、イースターの連休ということもあって混んでいる為、ツインの部屋は用意できないとのこと。仕方ない。だったら、代わりにスペインを代表するリオハの赤ワインのボトルを提供してくれるならば納得しよう。ところがホテルのフロント氏、私の提案は拒否。でも、そのホテルのスイート・ルームを用意してくれた。

スペイン南部アンダルシア地方の古都セビリアのホテルのスイート・ルームのソファー

上の画像がそのスイート・ルームのソファーなんだ。もちろん、ツインのベッドは広くて快適。部屋にはテラスもある。リオハのボトルを出してくれたほうが安上がりなんじゃないかと思うんだけど、もちろん私には文句は無い。でも、ダメ元でも言ってみるもんだね。

せっかく部屋のテラスにはテーブルも椅子もあるんだから、そこで冷えたビールを飲みながらのんびり休憩。4月とはいえ、スペインも南のアンダルシアの陽射しはイギリスの夏よりも強烈だな。やがてホテルのレストランでビュッフェ・スタイルの夕食。

夜のセビリアのスペイン広場

夕食の後はセビリアの街を歩く。さすがのアンダルシアも4月ということで、夜の気温はやや下がる。家内は薄い上着の下にセーターを着込んでいる。私は昼間と同じポロシャツ1枚で後悔。なにか上に着るものを持って出れば良かった。

スペイン南部アンダルシア地方の古都セビリアのスペイン広場の夜景

歩いたのは上の画像にあるスペイン広場。明日の朝もここを歩く予定にはなっているんだけど、夜の景色もなかなか良いよね。

セビリアで本場アンダルシアのフラメンコ

スペインと言えば闘牛とフラメンコが頭に浮かぶよね。どちらもこのアンダルシア地方が発祥の地であり、本場なんだそうな。というわけで、今夜はセルビアの劇場に入り、フラメンコを見ることにした。

スペイン南部アンダルシア地方の古都セビリアで見たフラメンコ

上の画像がセルビアの劇場で見たフラメンコの様子なんだけど、正直なところがっかりした。劇場は大きいし、舞台は遠いし、ライティングも含めて演出は過剰だし、踊り手の表情も良く見えないし ・・・ 。まさに観光客向けのフラメンコなんだろうな。

実は私はフラメンコを見るのが大好きで、ロンドンではスパニッシュ・レストランに通ってよくフラメンコを見ている。私の気に入りのロンドンのフラメンコの方が舞台は目の前だし、踊り手の息遣いまで聞こえてはるかに迫力があるね。

ところで、フラメンコ大好きの私にとって、とっても残念なニュースが西暦2014年2月にあった。スペインのギタリストにして歌手のパコ・デ・ルシアが亡くなったらしい。ロマ(ジプシー)の血を引く彼は、フラメンコ音楽の代表的なプレーヤーであり、私の憧れだった。彼の生演奏を一度も聴くことができなかったのが悔やまれる。

そんなこんなでアンダルシア地方の古都めぐりの旅が始まったんだけど、ようやくセルビアに到着したばかりだからね。明日からの旅を楽しみに今夜は眠るとしよう。


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