東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「バルセロナ街歩き (スペイン)」

カタルーニャの歴史とガウディ

08. ガウディの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)

ガウディの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)にやって来た

カタルーニャ地方の州都バルセロナの旅の4日目。今日はいよいよガウディ聖家族教会(聖家族贖罪教会あるいはサグラダ・ファミリア)にやってきた。(その塔を見上げた様子が下の画像。)

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナで見たガウディの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の塔

このバルセロナのシンボルともいうべき聖家族教会の建設が始まったのは西暦1882年のこと。でも、その時点ではガウディが関与していたわけじゃなかった。ガウディが聖家族教会の建設に携わったのは、翌年の西暦1883年からなんだそうな。初代の建築家が辞任してしまい、ガウディが2代目を引き受けたらしい。

ガウディの事故死の後も続く聖家族教会の建設

ガウディが聖家族教会に関与して43年が過ぎた西暦1926年、バルセロナ市内を走る路面電車に轢かれてガウディが亡くなった。それでも聖家族教会の建設は続けられたんだ。

ところが、西暦1936年にはスペイン内戦が始まってしまった。ピカソに「ゲルニカ」を描かせた惨事を起こした内戦だね。その為にバルセロナの聖家族教会の工事は中断されてしまった。しかも、ガウディが残した建設の為の書面などが戦火によって焼失してしまったんだそうな。それでも西暦1952年には工事が再開された。ガウディが残した模型やデッサンに従って建設が続けられている。

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナで見たガウディの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の彫刻

そんな聖家族教会の建設には多くの人々が参加しているんだけど、その中には日本人の彫刻家もいる。その方の作品の一つが、例えば上の画像の右手に見えるハープを奏でる女性の像なんだそうな。

聖家族教会の完成はガウディ没後100周年の西暦2026年か ・・・

この聖家族教会の建設の費用の調達なんだけど、バルセロナを中心とするカタルーニャ地方の地元の人々や観光客などの寄付に依存しているらしい。そんなわけで、かつては聖家族教会の完成は22世紀になるんじゃないかと言われていたんだ。

ところが西暦1992年のバルセロナ・オリンピックなどもあり、ガウディの作品の世界遺産登録などもあり、聖家族教会の建設の為の寄付が順調に集まった結果、完成予定時期は西暦2026年とされたらしい。つまり、ガウディの没後100周年というわけだ。

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナで見たガウディの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)のモダンな彫刻

ところが、西暦2012年になり、ギリシャの財政危機に続いてスペインの財政危機もあり、ユーロに対する信認が揺らぐ事態になってしまった。そんな中でカタルーニャ自治州の財政も危機に陥ったらしい。そんなことが影響して、聖家族教会の完成が遅れることにならなきゃ良いんだけど ・・・ 。(上の画像は受難のファサードの彫刻。)

聖家族教会の生誕のファサードの塔

聖家族教会の完成が遅れるにしても、私が生きているうちに完成してくれるならば、見に行きたいものだよね。ところで、ガウディが事故で亡くなった時点で出来上がっていたのが、生誕のファサードだった。(その上にそびえる塔が下の画像。)

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナで見たガウディの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の塔を見上げた

上の画像の塔はキリストや聖母マリアを象徴しているらしい。聖家族教会には他にも多くの塔があるんだけど、それぞれに十二使徒や福音記者など(聖マタイや聖ルカなど)を象徴しているんだそうな。次のページでは、そんな聖家族教会の塔に登っていくよ。


次のページは
「09. 聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の塔に登った」



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