東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「バルセロナ街歩き (スペイン)」

カタルーニャの歴史とガウディ

09. ガウディの聖家族教会の塔に登った

ガウディの聖家族教会の塔に登る

バルセロナにそびえるガウディの聖家族教会を外から眺めたら、次は建物の中に入ろう。そこにエレベーターがある。料金を支払い、そのエレベーターに乗り込めば、聖家族教会にそびえる塔に登ることができる。塔の上でエレベーターを降りたら、狭い螺旋階段を歩いて更に上に登る。コンクリートの隙間から入る風が塔の中を舞い、思ったよりも寒いね。

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナにあるガウディの聖家族教会の塔から見下ろした建築中の教会

やがて螺旋階段の上の踊り場に到着。そこから外を見渡すことが出来るんだ。そして上の画像は塔の上の踊り場から眺めたガウディ聖家族教会の工事現場。前のページでも書いたけど、西暦2026年に完成すれば良いんだけどね。

バルセロナを見渡す聖家族教会の塔

踊り場から目線を真正面に転ずれば、下の画像のような塔が眼に入る。ガウディの構想が実現すれば、最終的には聖家族教会には18本の塔が完成し、バルセロナ、いや、その周囲に広がるカタルーニャ地方を見渡すことになるんだそうな。

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナにあるガウディの聖家族教会の塔

聖家族教会の塔の中には高さ 175メートルに達するものもある。地震が起きたら大変だろうね。ちなみに、日本と比べてスペインでは地震は多くはない。でも、全く無いわけじゃない。例えば、スペイン南部アンダルシア地方古都セビリア大聖堂は、かつて8世紀からスペインを支配したイスラム教徒のモスクが14世紀の大地震で崩壊した跡地に建てられたらしい。

聖家族教会の塔の上から眺めたバルセロナ

ガウディの聖家族教会の塔の上から目を転ずれば、広くバルセロナの街を見渡すことも出来るんだ。

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナにあるガウディの聖家族教会の塔から眺めた市街地

2千年以上も昔、ポエニ戦争で名高いカルタゴのハンニバルの父親ハミルカル・バルカがこの街を建設したとか。そのバルカの名前から街が名づけられ、それが今のバルセロナという街の名前になったとか。そんな長い歴史を持つバルセロナには、何度も何度も戦火が及んでいるんだ。

長くなるから、バルセロナに戦火をもたらした出来事・人物・組織などの名前だけを書くね。西ゴート王国イスラム教徒シャルルマーニュ(カール大帝)アル・マンスール、収獲人戦争(カタルーニャ農民戦争)、スペイン継承戦争フランス皇帝ナポレオンスペイン内戦。詳しく書けば、とんでもなく長くなりそうでしょ。他に書くべき事項はもっと色々とあるだろうし。

聖家族教会の中でジェスチャー・ゲーム

ガウディの聖家族教会を堪能し、外へ出る前に土産物のショップに立ち寄る。絵葉書を買って、・・・。そこで家内が発見したのが、聖家族教会をあしらった指ぬき。

ところが、困ったことにその指ぬきはショップのカウンターの奥、店員さんの背後にあるんだ。その店員さんに声をかけ、「貴方の背中の棚にある指ぬきが欲しい。」と言いたいんだけど、はてさてスペイン語で「指ぬき」は何というのか。英語でもわいからないし。

スペインのカタルーニャ地方の州都バルセロナにあるガウディの聖家族教会の土産物屋で買った指ぬき

しかも、その店員さんは英語を話せないみたい。仕方ない。私は聖家族教会の中でジェスチャー・ゲームを始めた。まずは、裁縫のマネごと。針で布を縫うしぐさだ。それから指でわっかを作り、それを別の手の指にはめたりはずしたり。

なんとか理解してくれた店員さん、背後の棚から聖家族教会の指ぬきを取ってくれた。それが上の画像なんだ。 この小さなみやげ物は、バルセロナでのちょいと愉快な思い出とセットで我が家の小さな飾り棚の中に鎮座しているよ。


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