東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「初秋のブルゴーニュ」 (フランス)

ディジョン、ジュヴレ・シャンベルタン、ボーヌ、ペルージュ、リヨン

08. 花のある村 ジュヴレ・シャンベルタン

ジュヴレ・シャンベルタンのホテルに到着

今朝は8時半までホテルの部屋のベッドでぐうたらと過ごしてしまった。のんびりと起き上がり、風呂に入って身支度。ホテルのレストランで朝食。部屋に戻ったら荷造りだ。中世ブルゴーニュ公国の古都ディジョンとも今日でお別れ。これから次の目的地へ移動するんだ。

ホテルのチェック・アウトを済ませ、タクシーを呼んでもらった。到着したタクシーの運転手さんにジュヴレ・シャンベルタンの村のホテルの名前を告げる。が、その場所がわからないと。別のタクシーを呼ぶからちょいと待ってくれと去っていった。

5分ほどでやって来たタクシーの運転手さん。今度は二つ返事で引き受けてくれた。が、お調子者である。しかも、おしゃべりだ。一人でしゃべり続けている間にジュヴレ・シャンベルタンの村のホテルを通り過ぎてしまった。ちょいと引き返して、ようやく今日のホテルに到着。

フランスのブルゴーニュ地方コート・ドールのワイン村ジュヴレ・シャンベルタンのホテルのロビー

上の画像が、そのホテルのロビーの様子。ま、どうってことのない田舎のホテルのロビーだよね。でもね、このホテル、立地が素晴らしいんだ。だから、このホテルを選んだんだけどね。

グラン・クリュ・ワインのブドウ畑の村のホテル

そして下の画像は、このホテルの部屋の窓と外の眺め。手を伸ばせば届きそうなところにブドウ畑。このホテルはブドウ畑に囲まれているんだ。

フランスのブルゴーニュ地方コート・ドールのワイン村ジュヴレ・シャンベルタンのホテルの部屋からブドウ畑

しかも、このホテルのあるジュヴレ・シャンベルタンは、グラン・クリュ・ワインのブドウ畑で名高い村。村を取り囲むブドウ畑のあちこちから、グラン・クリュ・クラスのワインが生み出されている。このホテルに泊まって、ブドウ畑を眺めながら歩こうというわけだ。

ちなみに、このホテルの名前は、文字通りに「レ・グラン・クリュ」。ホテルの立地はグラン・クリュだけど、ホテルそのものは田舎の並のホテルかな。私たちの部屋は1階なんだけど、2階の足音が良く聞こえているし。

ジュヴレ・シャンベルタンの村を散策

部屋に荷物を置き、歩き易い格好に着替えて出発。フロントで周辺の地図をもらおう ・・・ と思っていたら、フロントのマダムが既に用意してくれていた。気が利いているぞ。

フランスのブルゴーニュ地方コート・ドールのワイン村ジュヴレ・シャンベルタンは花いっぱい

ところが、ホテルの外へ出て、じっくりと地図を見たら、なんとドイツ語の地図だった。確かに私は大学の第二外国語はドイツ語だった。が、卒業できたのが奇跡と言っても不思議ではない出来だったからね。でも、なんとかなるやろ。そもそもフランス語もわからないんだから、ドイツ語でも同じやん。

花いっぱいのジュヴレ・シャンベルタンの村

すぐにでもブドウ畑に向かおうと思っていたんだけど、あちこちに咲いている花々があまりに可愛いもんだから、しばしジュヴレ・シャンベルタンの村の中を散策。

フランスのブルゴーニュ地方コート・ドールのワイン村ジュヴレ・シャンベルタンの井戸も花いっぱい

上の画像の井戸も花いっぱいだ。「朝顔につるべ取られてもらい水」なんて加賀千代女の句があったけど、「つるべ」どころか井戸全体を花に取られているよね。

やがて村のはずれに到着。農家の庭で多くの若者たちが休憩している。おそらくはフランス、イタリア、スペインの若者たちだね。旅行がてら、収獲時のブルゴーニュのワインの村で働こうという若者たち。

そんな若者たちを横目に見ながら、私たちはブドウ畑の中を歩き始めた。いよいよブルゴーニュの、それもコート・ドールの、グラン・クリュ・クラスのワインを生み出すジュヴレ・シャンベルタンのブドウ畑を歩くわけだ。

ついでの話なんだけど、フランス東部アルザス地方もワイン生産が古代ローマ帝国時代に始まった土地なんだ。例えばリクヴィールの街には中世の家並みが残っていて、しかも街はブドウ畑に囲まれている。フランス王ルイ14世太陽王が1歳の時に創業したという老舗のワイン業者ヒューゲル家もリクヴィールでワインを作りを始めたらしい。そちらもワイン好きにはお薦めの場所だね。


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