ロンドンの自宅で飲んだアルザスのワインアルザス地方の短い旅を終えてロンドンの自宅(当時住んでいた)に帰宅したのは月曜日の夜だった。ストラスブール空港で秘かに誓ったとおり、火曜日の昼は金融街シティにあるパブでイングリッシュ・ブレックファストを食べたんだ。フランスの食事は美味しいし大好きだけど、でもイングリッシュ・ブレックファストも大好きだからね。そして待ちかねた日曜日がやって来た。今日はあのワインを開けるんだ。先週アルザス地方のワイン村リクヴィールにある老舗のワイン業者ヒューゲル社の店で買ってきたワイン。
そのワインのエチケットが上の画像なんだけど、ヒューゲル社のゲヴルツトラミネール。それもヴァンダンジュ・タルディヴ。しかも、西暦1639年からワインを作っているというヒューゲル社の創業350周年記念のボトルなんだ。作り手としても気合が入っているだろうけど、飲む方としても気合が入りまくりだよね。
ヒューゲル社のゲヴルツトラミネールのヴァンダンジュ・タルディヴ今日のこのワインは、ゲヴルツトラミネールを使ったヴァンダンジュ・タルディヴなんだけど、ヴァンダンジュ・タルディヴというのはアルザス地方の遅摘みブドウで作られる甘口ワインのことなんだそうな。ヒューゲル社の資料によれば、ヴァンダンジュ・タルディヴのワインを作る為には、通常よりも一ヶ月ほどブドウの摘み取りを遅らせて作るんだそうな。しかも、最良のブドウ畑のブドウを使うらしい。更には良いブドウが収獲できた時にしかヴァンダンジュ・タルディヴは作らないんだそうな。
そんなワインはグラスの中で黄金色に輝いている。グラスを手に持たなくても甘くてしかし爽やかな香りが漂ってくる。濃厚なリンゴの蜜の香り。グラスを回せば、青リンゴの香りが加わる。口に含めばライチの風味が甘いんだけど爽やか。これぞ本物の甘口ワインだね。
アルザス地方のトリュフ入りフォアグラそんな特別なワインを飲みながら食べるのは、アルザスの旅の最後にストラスブール空港で買ったトリュフ入りのフォアグラ。せっかくのアルザスの名産のフォアグラというわけで、何の手も加えずにそのまま食べる。ブリオッシュは添えたけどね。
ロンドンにある私の気に入りのレストラン「クラブ・ガスコン」(フォアグラがとっても美味しい店)だと、フォアグラにはソーテルヌやモンバジャックあたりの甘口ワインを合わせることが多いんだ。でも、このリクヴィールのヒューゲル社のゲヴルツトラミネールのヴァンダンジュ・タルディヴも有りだね。強さのバランスもちょうど良い。
アルザスの甘口ワインとフルーツとロックフォール・チーズ続いては、このアルザスの甘口ワインにフルーツ色々とロックフォール・チーズを合わせて見た。味覚を楽しむのも試行錯誤だし、それが上手くいって美味しい発見があれば幸せの極みだもんね。
用意したのは、有機農法のロックフォール・チーズ、リンゴと洋ナシと白ブドウとセロリ。あれを食べてはワインを飲み、ワインを飲んではこれを食べる。結論から言えば、リンゴとチーズとワインの取り合わせが最高だったね。チーズとセロリの組み合わせも良かった。
そういえばこのロンドンにはアルザス地方にゆかりの大事なものがある。それはマダム・タッソー蝋人形館。というのも、マダム・タッソーはアルザス地方の街ストラスブールで生まれた女性なんだそうな。スイスのベルン、そしてフランスの首都パリを経てロンドンに来たらしいよ。
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