東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「ニース・エズ・モナコ公国とロンドン」

31. 大英博物館で見た古代オリエント

大英博物館で見た古代アッシリア王

ロンドン大英博物館には、アッシリアなどを含む古代オリエント関連の展示も多いね。まずは下の画像はアッシリアの王アッシュール・ナシルパル2世の石碑。

イギリスの首都ロンドンの大英博物館で見た古代アッシリア王アッシュール・ナシルパル2世のレリーフ

このアッシリア王の軍はメソポタミアから地中海まで達し、シリアやエジプトなどをも侵略したんだそうな。

大英博物館で見た守護獣神像

そんな古代メソポタミアに栄えたアッシリア王国の宮殿の守り神とされていたのが、下の画像にある守護獣神像なんだそうな。大英博物館にはこの古代オリエントの守護獣神像がいくつもあるんだけど、下の画像はイスラエル王国を滅ぼしたことで名高いアッシリア王サルゴン2世の宮殿で発掘されたものらしい。

イギリスの首都ロンドンの大英博物館で見た古代アッシリアの守護獣神像

ところで上の画像にある古代オリエントの守護獣神像なんだけど、古代ギリシャ神話のケンタウロスを思わせるよね。頭は人間で四肢が動物ってところが。ひょっとして、ギリシャ神話のケンタウロスは上の画像の守護獣神像から来ているのかもしれないね。

他方、かつて馬を知らなかった古代ギリシャ人が古代オリエントなどの馬に乗った人々と戦い、その敵の姿から生み出したのがギリシャ神話のケンタウロスとなったという説もある。いずれにせよ、ギリシャ神話は当方の古代オリエントの影響下でケンタウロスを生み出したというわけだよね。

大英博物館で見た古代オリエントの騎兵

そんな古代オリエントの騎兵の姿は、下の画像に見えるレリーフに残されている。アッシリアなどの古代オリエントなどの軍は、こんな騎兵と共に西に向かったんだろうか。

イギリスの首都ロンドンの大英博物館で見た古代オリエントの騎兵

上の画像に見るような騎兵を見て、古代ギリシャの人々はケンタウロスのイメージを生み出したのだろうか。

大英博物館に見る古代オリエントの兵士たちとブドウ

もちろん、古代オリエントにも歩兵はいたんだ。大英博物館にある下のレリーフは、そんな古代オリエントの歩兵たちを描いているよね。

イギリスの首都ロンドンの大英博物館で見た古代オリエントの兵士たち

でも、上の画像にあるレリーフで興味深いのは、兵士たちの上に描かれている木だったりする。画像が途中で切れているのが申し訳ないんだけど、この木はブドウだよね。そういえば、ギリシャのワイン作りは古代オリエントから伝わったものだった。

やがてフランス南部プロヴァンス地方マルセイユに定住した古代ギリシャ人は、ガリア(フランス)の人々と交易し、ワインを持ち込んだんだ。但し、フランスでのワイン作りを広めたのはガリアに進出した古代ローマ帝国の人々だったけど。


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