東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

スコットランド周遊

1994 年 8 月
p. 7/19

1994年8月15日

07. スカイ島 -2

ホテルのレストランで朝食をすませる。今朝のおかずはニシンの燻製。昨日のカニと同じく、ニシンが美味い。ご飯と海苔と味噌汁があれば、更に言うことなしだったが、ニシンの横にはトーストとバター。それでも美味いけどね。

車でホテルを出発する。ロッホ・ファダとロッホ・リーザンの横を通り、北へ向かう。

ドントルン城

ポートリーから 26 マイル( 42 km )の岬の先端にあるのが、ドントルン城の廃墟(下の画像)。

ドントルン城

その駐車場はずいぶんと小さく、乗用車 5 台分の広さしかない。年間 4 万人の観光客が来る割には、小さな駐車場だ。猛烈な強風に吹き飛ばされそうになりながら、城跡に向かって歩く。

鉄器時代には、この岬に砦があったらしい。後にノルマン人も砦を築き、付近の海域の抑えとしていた。そして、15 世紀に築かれた城の遺跡が目の前にある。かつてマクドナルド家の支族が城に住んでいたが、1730 年頃には打ち捨てられてしまった。

今に残るのは城の基礎と壁の一部にすぎない。しかし、17世紀の半ばに描かれたスケッチでは、5 層の主郭と付属する 2 棟の櫓、その周囲に城壁が描かれている。今に残る城跡の様子からは想像することも難しいが、かつては立派な城だったわけだ。

マクドナルド家とマクリード家が争いを続けていた 15 世紀から 16 世紀、この城はいくつかの悲劇の舞台となった。そして今でも数百年の恨みを引きずる幽霊が姿を見せると資料にある。




フローラ・マクドナルド

フローラ・マクドナルド ドントルン城から南西に 2 マイル( 3 km )。フローラ・マクドナルドの墓地 / 記念碑(右の画像)が立つ。

1746 年のカロデンの戦いに敗れ、ハイランドに逃れてきたのが、王位を失ったスチュワート家の王子ボニー・プリンス・チャーリー。彼の逃走を助けた女性が、フローラ・マクドナルドだ。

港町ウイグで昼食

車に乗り、ウィグの街に到着。港の近くの大衆食堂に入る。店内の客は、興味深げに私たちの様子をうかがっている。ロンドンでは日本人など珍しくもない。しかし、さすがにスコットランドのはずれでは、いまだに日本人が珍しいようだ。

当初の予定では、ウィグの街の近くでポニー・トレッキングをするはずだった。しかし、あいにくの雨。しかも、家内の体調は良くない。旅はまだ序盤だ。ここは無理をせず、ホテルに戻る。

ちなみにウィグ Uig という港町の名前だが、ヴァイキングの語源ともなっているヴィグ Vig と同じく、北欧の言葉で入り江を意味するらしい。ノルマンの影響が色濃く残る地域だ。

ホテルの前は漁港

ポートリーのホテルに戻り、周囲を散歩する。漁港では昨日の夕食に食べたエビが水揚げされている。片方の手が大きく、殻の硬いエビ。ゆでてレモンを搾って食べると美味いんだ。

夕食の後、ホテルのバーでスコッチを飲む。名前にひかれて飲んだのが、アイル・オブ・スカイというウィスキー。この 18 年ものが非常に美味い。ロンドンに買って帰ることにした。ちなみに、このウィスキーを造っているのはマクリード家。島を舞台にマクドナルド家と争いを続けた一族である。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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