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スコットランドの旅(イギリス)

14. エディンバラでスコティッシュ・イブニング

エディンバラでスコティッシュ・イブニング

スコットランド女王メアリー・スチュアートが幽閉されたロッホ・レーベンからエディンバラまでは、約 20マイル( 32km )ほどの距離。車で 1時間もかからない。到着したエディンバラ市内で予約していたホテルを見つけ出すのは簡単だった。が、駐車場を見つけるのが大変だったよ。

というのも 8月下旬のエディンバラは観光シーズンのピークなんだ。ロンドンなどのイギリス各地から非常に多くの観光客がエディンバラに押しかけてくる。しかも、そのほとんどは車で来る。そして、エディンバラ市内の駐車場の入口には、長い長い車の列ができるというわけだ。

エディンバラ市内のあちこちの駐車場を探し、さんざん苦労した挙句にようやく車を駐車場に放り込み、ホテルにチェック・インを済ませ、ともかく部屋に落ち着く。ちょっとだけ休憩だ。

さて、夕食の時間だ。さきほどホテルの部屋から電話を入れて、レストランのテーブルを予約してある。今日の夕食は、エディンバラ市内のホテルの中のレストラン。そこでスコットランドの音楽やダンスを見ながら、地元の料理を楽しむことなっている。スコティッシュ・イブニングというわけだ。

スコットランド伝統のハギス・セレモニー

今夜はスコティッシュ・イブニングということで、当然のことながらディナーのメインはハギスということになる。が、その前に重要なイベントということで、ハギス・セレモニーが行われた。それが下の画像だ。

スコットランドの首都エディンバラで見たハギス・セレモニー(イギリス)

バグパイプの音色と共にロバート・バーンズによるハギスに捧げられた詩が朗読され、ハギス・セレモニーが行われる。その主役であるハギスは、上の画像の中のバグパイプ奏者の前に置かれた緑色のタータン・チェックの布の中の白い皿の上に置かれている。ちょいと小さくて見えないかな。でも、あのハギスが今夜のディナーのメイン料理というわけだ。

スコットランドの名物料理ハギスって ・・・

さっきから「ハギス」という言葉が何度も出てくるけど、じゃハギスっていったい ・・・ という方は下記を参照のこと。

  • スコットランドを代表する伝統的な名物料理の一つ。

  • 見た目には、不恰好でちょっと大きくて丸っこいソーセージといえなくもない。

  • しかし、中に詰めてあるものが少々ユニークだ。資料によれば、ヒツジの心臓や肝臓を細かく刻んだものとある。それに脂肪やオートミールを加えるのだそうだ。

  • 加えて、外側の袋も個性的だ。ソーセージは腸詰だが、ハギスはヒツジの胃袋に詰めてある。それを煮込んで客に出す。

  • かなり濃厚で個性的な味。それが美味い。但し、ディナーの司会者によれば、ハギスを残さずに食べることの出来る日本人は多くはないとのことである。

  • 貴方の舌に合うかどうかは保証の限りではない。しかし、スコットランドを旅するならば、一度は挑戦すべき料理ではある。
今夜のスコティッシュ・イブニングの司会者の話によれば、このハギスを完食する日本人は多くはないらしい。が、私たちはぺろりと食べてしまった。おすすめはウィスキーを飲みながら食べること。ウィスキーの肴にぴったりの料理だね。せっかくスコットランドに来るならば、スコッチ・ウィスキーとハギスでしょ。

飲んで食べて、にぎやかにスコティッシュ・イブニング

さて、ハギスを食べ、スコッチ・ウィスキーを飲み、ディナーを楽しむ私たちの目の前では、にぎやかなスコティッシュ・イブニングが進んでいる。

スコットランドの首都エディンバラで見たスコティッシュ・イブニング(イギリス)

司会のおじさんも愉快で楽しくてサービス精神が旺盛だった。観客に何処から来たのかと訪ねては、相手の国の言葉で挨拶をしていた。例えば、私たちには日本語で「こんにちわ」ってね。でも、相手が「イングランドから来た。」と答えると、司会のおじさんは「文明の国へようこそ。」と返していたんだ。とっても微妙なやり取りだけど、会場ではウケていたよ。

バグパイプやスコットランドのダンス

司会者とのやりとりも楽しかったけど、最も楽しませてくれたのは、やはりスコットランド伝統のバグパイプの響きとスコティッシュ・ダンス(下の画像)かな。

スコットランドの首都エディンバラで見たバグパイプとスコティッシュ・ダンス(イギリス)

このスコティッシュ・ダンスはちょいと風変わりだったね。手は殆ど動かすことがなく、足の動きが主だったね。姿勢も殆ど直立のままでジャンプしたり。膝の関節を悪くしそうなダンスだった。アイルランドのダンスにも似ていたけど、スコットランドとアイルランドは文化的にもつながりが深いから。


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