ロンドンの春、真っ先に咲くスノードロップの花イギリスの首都ロンドンの緯度は北海道と同じくらいなんだそうな。でも、メキシコ湾から流れてくる暖流のおかげで意外に暖かいんだ。但し、ロンドンの冬は暗くて長くて湿っぽい。朝は9時頃まで暗いし、午後は3時半頃には暗くなってしまう。秋はあるかないか分からないくらいに短くて、9月も末になれば冬の気配を感じてしまう。しかも、ずっと降り続くというわけじゃないけど、ほぼ毎日一度は雨が降る。
そして2月。あちこちの公園で咲き始めるのが、白いスノードロップの花。この花が咲くと、今年もやがて春が来ると予感させてくれるわけだ。(上の画像はロンドンのケンジントン・ガーデンズに咲くスノードロップの花。)
スノードロップの花言葉は「希望」「慰め」この白いスノードロップの花言葉は、「希望」とか「慰め」なんだそうな。冬の朝、電車の駅に向かう道端の草地にスノードロップの花を見つけると、やがて来る春の予感に慰められたものだ。(下の画像はロンドン郊外のウッドサイド・パークの自宅近くに咲いていたスノードロップの花。)
アダムと一緒に楽園を追放されたイヴが泣いていた時、降る雪に天使が息を吹きかけて花になったのがスノードロップだったとか。人類の始まりの時代から慰めだった花なのかもしれないね。
スイセンの花が咲いて、ロンドンも春本番ロンドンのあちこちで白いスノードロップの花が咲き、少し間を置いて咲き始めるのがスイセンの花だね。スイセンの花が咲けば、ロンドンの春もいよいよ本番という気がしたね。
上の画像はさっきも登場したケンジントン・ガーデンズの春の様子。スイセンの花が咲き、野うさぎやリスがあちこちで忙しそうに食事をしている。ちなみに、このケンジントン・ガーデンズは、イギリスの名誉革命の後に王位についたウィリアム3世ゆかりのケンジントン宮殿の庭だった。19世紀の半ばに公園ケンジントン・ガーデンズとして一般に公開されたらしい。
スイセンの花は美少年なのか仙人なのか ・・・そして下の画像は同じケンジントン・ガーデンズなんだけど、まさに咲き乱れているスイセンの花。この頃にはスイセンのみならず、様々な花がロンドンのあちこちで咲いているわけだ。(旅行記「春のロンドン 花便り」を参考にしてね。)
ちなみに、ヨーロッパではスイセンは水面に映る自分の姿に恋をする美少年に例えられるよね。他方でスイセンは中国では水辺の仙人(つまり水仙)に例えられるんだそうな。仙人の中には若くて美少年もいる ・・・ かもしれないけど、一般的には老人のイメージだよね。スイセンの花も洋の東西でずいぶんと対照的なものに例えられたもんだね。
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