東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「イタリア北部の旅」

14. フィレンツェを流れるアルノ川とヴェッキオ橋

アルノ川にかかるヴェッキオ橋

サンタ・クローチェ教会を出て、しばしフィレンツェの街を散歩。向かったのは、フィレンツェを流れるアルノ川にかかるヴェッキオ橋だった。下の画像がそのヴェッキオ橋の上の様子なんだ。昔のヴェッキオ橋の上にはお肉屋さんが多かったらしいけど、今は貴金属店と土産物店が多いみたい。

フィレンツェを流れるアルノ川にかかるヴェッキオ橋の上の風景(イタリア)

アルノ川のヴェッキオ橋のあたりには、古代ローマ帝国の時代から橋がかけられていた。ところが、アルノ川の洪水によって橋は何度も流されてしまった。(サンタ・クローチェ教会のルネサンス期の芸術作品も西暦1966年のアルノ川の洪水でひどい損傷を受けたらしいけどね。)

そして今のヴェッキオ橋がかけられたのが西暦1345年のことだった。ところが、第二次世界大戦中のことなんだけど、ナポリを攻略した連合国軍ローマをも占領してイタリア半島を北上していた。北に向かって後退するドイツ軍はフィレンツェのヴェッキオ橋を爆破しようとしたらしい。でも、その橋の歴史的・文化的な価値を説かれたドイツ軍の司令官は橋を爆破することなくフィレンツェから撤退したんだそうな。

そのドイツ軍の司令官の英断のおかげで、私たちは今も残る中世のヴェッキオ橋を渡ることが出来るわけだね。

フィレンツェを流れるアルノ川の夜景

そして夜。フィレンツェで2軒目のホテルの部屋から眺めるアルノ川の夜景が下の画像なんだ。

フィレンツェのホテルから眺めたアルノ川の夜景(イタリア)

フィレンツェ到着時から2泊したホテルから今のホテルに移る際にはトラブルがあった。でも、このホテルのアルノ川に面した部屋の窓からの眺めは悪くはないね。

フィレンツェに心残り ・・・

そして旅の6日目の朝が来た。ホテルの部屋から眺めたアルノ川が下の画像なんだ。今回の旅では天気がもう一つなんだけど、今日は青空を期待できるかな。

フィレンツェのホテルから眺めたアルノ川の朝の風景(イタリア)

ところが、家内が体調が悪いと言う。風邪をひいたんだそうな。でも、家内の説明する症状から考えれば、そりゃ風邪じゃなくて二日酔いでしょ。昨夜はフィレンツェ市内にあるミシュラン三ツ星のレストラン(その後は星を落としてしまったけど・・・)で料理とワインを堪能したからね。仕方ない。

家内の「風邪・・・」のおかげで、今日の午前の行動は取り止めになった。アルノ川にかかるヴェッキオ橋を渡り、コシモ1世ゆかりのピッティ宮殿、その中にあるパラティナ美術館に入り、ラファエロの「小椅子の聖母」を見たかったんだけどね。でも、こうしてフィレンツェに心残りが出来たおかげで、再びフィレンツェに訪れることになったんだ。(詳しくは旅行記「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」を参照。)

フィレンツェから鉄道でピサに向かう

ホテルの部屋でのんびり過ごし、やがてサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に向かう。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のすぐ向かいにある駅だね。11時半には列車に乗り込んで出発。(下の画像は列車からの風景。)

フィレンツェからピサに向かう列車からの眺め(イタリア)

やがてピサに到着。まずはホテルに入る。チェック・インを済ませ、部屋に荷物を置き、タクシーに乗り込んで向かったのは、もちろんピサの斜塔だ。

タクシーを降り、すぐにでも観光したいところだけど、その時点では食欲が勝った。まずはお昼を食べなきゃね。ピサの斜塔のすぐ前にある安レストランで昼食。昨夜のミシュラン三ツ星とはお値段は10倍ほど違うけど、安レストランのシーフード・リゾットが美味かったね。


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