東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

エミリア・ロマーニャ と トスカナ (イタリア)
1999 年 6 月


12. 聖アンドレーア礼拝堂(ラヴェンナ)

大司教館付属博物館(ラヴェンナ)

フィレンツェのドゥオーモピサのドゥオーモと比べ、極めて地味なラヴェンナのドゥオーモの隣にある大司教館付属博物館。そこで見ることが出来るのが、マクシミアヌスの象牙の司教座。

マクシミアヌスというのは、アリウス派を信仰していた東ゴート王国が崩壊した後、ラヴェンナの初代大司教となった人物。アリウス派の為に建てられたラヴェンナの教会(例えば先ほど見たサンタ・ポリナーレ・ヌオヴォ教会)を、カトリックの為に聖別したのがこのマクシミアヌスだ。

そのマクシミアヌスに象牙の司教座を贈ったのは、東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌス(コンスタンティノープルにアヤ・ソフィア大聖堂を建てた皇帝)だと言われている。なるほど、見事な浮き彫りを施した豪華な椅子 ... 画像が無くて申し訳ないんだけど。

聖アンドレーア礼拝堂

更に、大司教館付属博物館の中にある聖アンドレーア礼拝堂(6世紀)が素晴らしい。

戦うキリスト 小さな礼拝堂の入口の天井には、「戦うキリスト」のモザイク画。

キリストがライオンと蛇を踏みつけているんだけど、こんなキリストの姿って非常に珍しいよねえ。(でも、カラヴァッジョが描いた「馬丁たちの聖母」では、幼いキリストが蛇を踏みつけているけどね。)

祭壇の天井のモザイク そして、祭壇の上には濃紺の地に金色に輝く十字架と星。その上に金地に浮かび上がるキリストと聖人たち。

小さな礼拝堂の壁一面が光り輝くモザイク画に覆われている。しかし、画像では表現出来ないなあ ... 。

いつか皆さんも自分の目で見に行ってくださいね。

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