東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

エミリア・ロマーニャ と トスカナ (イタリア)
1999 年 6 月


19. サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会 -1(ラヴェンナ)

東ゴート族の王テオドリックの霊廟を出発し、待たせておいたタクシーで向かったのは、ラヴェンナ市内から 5kmほど南にあるクラッセという土地。

アウグストゥス(オクタヴィアヌス)の像

アウグストゥス クラッセの松林の入口に立つのは、古代ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの像だった。(古代ローマ史に関しては、ココをクリック。)

かつては海に面していたクラッセは、古代ローマ時代には海軍基地の町だった。その軍港を整備し、ローマ海軍のアドリア艦隊を増強したのが、初代皇帝アウグスティヌスだった。

その皇帝の後ろに見えているのが、私たちのお目当てのサンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ教会だ。

サンタ・ポリナーレ(聖ポリナーレ)

  • 私の手許の資料にあるだけでも、ラヴェンナ市内と周辺にはサンタ・ポリナーレと称する教会が三つある。

  • 一つはさきほど見てきたラヴェンナ市内のサンタ・ポリナーレ・ヌオーヴォ教会

  • 次に、サンタ・ポリナーレ・イン・ヴェクロ教会。

  • そして、これから見るサンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ教会。

  • サンタ・ポリナーレ(あるいは聖アポリナーレ)というのは、ラヴェンナの初代司教の名前。彼の遺骸は、当初はサンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ教会に葬られていた。しかし、それをアドリア海の海賊に奪われることを心配した人々が、ラヴェンナの城壁の中に新しくサンタ・ポリナーレ・ヌオーヴォ教会を建て、そこに聖アポリナーレの遺骸を移したとのこと。

サンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ教会

教会外観 というわけで、この教会に関する予習は終わり。

では、サンタ・ポッリナーレ・イン・クラッセ教会(右の画像)の中に入ってみよう。ここにも見事なモザイク画があるんだって。

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