東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

エミリア・ロマーニャ と トスカナ (イタリア)
1999 年 6 月


18. テオドリック廟(ラヴェンナ)

キリストの洗礼を描いたモザイク画が見事なアリアーニ洗礼堂からラヴェンナ駅までは約 500m。今ごろになって雨が小降りになってきたよ。

タクシーと交渉

駅のトイレで用を済ませ、それから客待ちをしているタクシーの運転手と交渉を始める。歩いて行くには遠すぎるラヴェンナ郊外の 3ヶ所を回りたい。

料金は約55,000リラ(4,000円ほど)だそうな。交渉成立。丸刈りにジーンズの運転手のタクシーに乗り込み、郊外に向かう。

テオドリック王(あるいはテオドリクス王)の霊廟

ラヴェンナ郊外にある松林の前でタクシーが停まった。売店で入場券を買う。一人 4,000リラ(300円)。それから、松林の奥に向かって歩き始める。

テオドリック廟 やがて見えてきた白い霊廟。ここに東ゴート族の王テオドリックが眠っていたわけだ。

西暦476年、西ローマ帝国が崩壊し、ゲルマン人のオドアケルがラヴェンナで権力を握った。

西暦493年、東ゴート族のテオドリック王がオドアケルを撃ち破り、ラヴェンナに入城し、イタリアの殆どを支配下に置いた。

西暦526年、大王とも称されたテオドリックが死去

蛮族とされながらも、善政を行ったといわれるテオドリック王の霊廟は、意外にも完全な形で残っていた。

石棺 しかし、霊廟の2階に残されている彼の斑石の棺(右の画像)は半分に割れていた。

勝者といえども、兵どもの夢の跡だ。

ところで、東ゴート族やテオドリック(あるいはテオドリクス)大王に興味のある方には、下にあるトピックのページも面白いかもしれません。

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