サン・ジミニャーノで泊まったホテルのテラス昨夜はディナーを堪能し、ぐっすり眠ることができた。おかげで今朝は7時に目がさめた。いよいよ旅の7日目だ。ところで、私たちが泊まっているサン・ジミニャーノのホテルなんだけど、全くもって大したホテルじゃないね。部屋は古びているし、バス・タブは無い上にシャワーのお湯は冷たい。しかも、朝食がもう一つ。(大好きなロンドンのパブで食べるイングリッシュ・ブレックファストが恋しくなっちゃった。) でも、サン・ジミニャーノ歴史地区の中央にあるチステルナ広場の目の前にあるという点は評価できるね。中世の塔の街のド真ん中だからね。
そして、もう一つがホテルのテラスだね。古びて手すりも頼りなく見えるテラスだし、安っぽいプラスティックの椅子が置いてあるだけのテラス(上の画像)。ところが、眺めはとにかく素晴らしい。中世の塔を間近に見ることができる。上の画像にも中世の塔の一部が写っているけどね。
テラスから間近に眺めたサン・ジミニャーノの中世の塔というわけで、ホテルのテラスから眺めたサン・ジミニャーノの中世の塔が下の画像なんだ。
現存するサン・ジミニャーノの中世の塔は14本なんだそうな。でも、かつては72本もの塔がこの街にそびえていたらしい。街の貴族たちが互いに対立し、より高い塔を建てようと競い合った結果なんだそうな。しかも、やがて街が衰退したおかげで私たちは中世の塔の街サン・ジミニャーノの景色を堪能することができるわけだね。
中世の塔の街サン・ジミニャーノの塔と家並み上の画像に見えている塔の左側の風景が下の画像なんだ。このホテルの周囲にはあちらこちらに中世の塔がそびえ、その下に家並みが続いているわけだ。
ちなみに、中世のサン・ジミニャーノにおいては、一つの塔を取り壊す場合は、その代わりとなる新しい塔を建てる義務があったんだそうな。
サン・ジミニャーノの周囲の森と田園の風景更に目線を左に移せば、下の画像の風景を見ることができる。森もあれば、オリーヴ畑やブドウ畑も広がっている。サン・ジミニャーノ名物のイノシシはあの森で育ったのかもしれないね。ミケランジェロやダンテが愛飲した白ワイン「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ」を生み出したブドウは、あの畑で実ったんだろうか。
今ではのどかなトスカナ地方の田園風景なんだけど、中世にはこの土地を多くの兵士たちが走り回っていたらしい。黒死病(ペスト)で衰退したサン・ジミニャーノはフィレンツェに従属したんだけど、シエナと争っていたフィレンツェはこの街をシエナに対する前進基地として使ったんだそうな。
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