東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

エミリア・ロマーニャ と トスカナ (イタリア)
1999 年 6 月


47. 旗と塔の街(サン・ジミニャーノ)

旗の街 サン・ジミニャーノ

サン・ジミニャーノは、南北に 1kmあまり、東西に 500mあまりの小さな街に過ぎない。

だけど、そんな小さな街が更に小さな区画に分かれていて、それぞれが独自の旗を持っている。

赤い旗
緑の旗
例えば、上の画像に写っているのは緑の旗の地区。

左の画像に写っているのは、赤い旗の地区。

眠り続けた街

中世の塔の街サン・ジミニャーノには、14本の塔が残っている。西暦1199年に自治都市となったサン・ジミニャーノが謳歌した中世の最盛期には70本以の塔があったらしいけどね。その多くは取り壊されてしまった。それでも14本もの塔が残っているのは、街が衰退したからなんだそうな。

この街では13世紀から14世紀にかけてゲルフとギベリンとの争いが続き、1348年にはペストに襲われ、西暦1353年にはサン・ジミニャーノはフィレンツェに屈伏してしまった。それから数百年間、この街は眠り続け、おかげで中世の塔が残っているんだって。

塔の街 サン・ジミニャーノ

この塔の街では、何処を歩いても塔が目に入る。上の二つの画像にも塔が写っている。さっき見てきたチステルナ(井戸)の向こうにも塔が写っているし、ドゥオモの画像には塔の影が写っている。だけど、街の中にいる限りは、塔の街の全体を見ることが出来ないよね。

そこで、街の外へ出て街の全体を眺めてみたいと思ったわけだ。街の中を南に歩いて、サン・ジョヴァンニ門を出る。更に城外に広がる街並みを歩き、やがて街はずれに出た。そこで見た中世の塔の街サン・ジミニャーノの姿が下の画像。

塔の街サン・ジミニャーノ

そんな中世の面影を色濃く残したサン・ジミニャーノの歴史に興味のある方は、ココをクリック

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