東西南北春夏秋冬 ヨーロッパの旅

エミリア・ロマーニャとトスカナ（イタリア）
1999 年 6 月

48. サン・ジミニャーノからフィレンツェへ

昨日の列車乗り間違い事件のおかげで 4時間のロス・タイムがあった。だけど、ホテルのテラスからの眺めや塔の街の風景を楽しむことは出来たよね。そろそろ最後の目的地フィレンツェに向かうことにしよう。

タクシーはアルファ・ロメオ

ホテルのフロントに頼んで、タクシーを呼んでもらう。車が来るまで、ホテルの前にある 13世紀のチステルナ（井戸）の横でジェラートをなめる。

やがてやって来たタクシーはアルファ・ロメオ。いつもタクシーに乗ってばかりの私だが、アルファ・ロメオのタクシーに乗るのは初めての経験。

車はスゴイ。が、運転手氏は極めて紳士的な運転をする。ところが、彼がアクセルを踏み込んだ時が一度だけあった。前をゆっくりと走る大きなトレーラーを追い越すときだ。おかげでアルファ・ロメオの加速の素晴らしさを知ることが出来た。

やがてポッジボンシの駅に到着。サン・ジミニャーノの街からの所要時間は約 20分。アルファ・ロメオのタクシーの料金は 35,000リラ（2,500円）なり。

ポッジボンシ駅で昼食

フィレンツェ行きの列車が来る前に、ポッジボンシ駅のカフェで昼食をとる。

モツァレラ・チーズをはさんだフォルカッチャのサンドイッチ、直径 20cmのピザ、ビール2本で 9,500リラ（650円）。なんとも安い昼食だ。もちろん美味い。

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅（フィレンツェ）

1時53分発の列車でポッジボンシを出発し、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着したのは 3時過ぎ。

駅を出ると目の前には、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。懐かしい。 3年ぶりのフィレンツェだ。

ここでちょっと補足。確かに数日前にはボローニャからシエナへ向かう途中でフィレンツェに立ち寄った。でも、その時は列車の乗り換えの為に数分間しかいなかったからね。だから、3年ぶりのフィレンツェ ... というわけだ。

それから、右上の画像にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。駅とは反対側にあるファサードは、美しく装飾されてまるで違う印象を与えている。興味のある方は、ココをクリックしてくださいね。

フィレンツェ

いよいよ旅の最後の目的地フィレンツェの観光を始める前に、その位置を確認しておこうかね。

フィレンツェの位置略図

右の略図を見てもらえれば一目瞭然なんだけど、トスカナ州の都フィレンツェは、ミラノとローマの中間にある。

同じトスカナ州に属するシエナ、サン・ジミニャーノ、ピサに近いのはもちろん、隣のエミリア・ロマーニャ州の都ボローニャからも特急列車で 1時間という距離だ。

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