ヴェッキオ橋を歩くさて、今日も頑張ってフィレンツェを見て歩こう。まずはホテルのすぐ下にあるヴェッキオ橋(下の画像)を歩く。ついさっきホテルの屋上での朝食の後に上から眺めた橋だね。
上の画像に見えるようにヴェッキオ橋の両側には店がぎっしりと並んでいる。アルノ川の川面も見えないし、ここが橋の上だとは気づかないほどだよね。ちなみに、上の画像の左手の店の上に見えるのが、フィレンツェ大公コシモ1世の命によって築かれたヴァザーリの廊下だね。
ヴェッキオ橋の上から眺めたアルノ川上にも書いたように、ヴェッキオ橋の上には多くの店が立ち並び、フィレンツェを流れるアルノ川の川面を見ることのできる場所は殆ど無い。でも、そのわずかな例外となる場所で眺めたアルノ川が下の画像なんだ。
青空の下、ゆったりと流れるアルノ川。この川がフィレンツェの周辺に広がる土地を潤おしてきたんだよね。でも、西暦1966年11月にアルノ川が氾濫し、周囲の建物や歴史的な遺物に大きな被害をもたらしたことがあったんだそうな。特にサンタ・クローチェ教会に残るルネサンス期の芸術作品はひどく傷んだらしいよ。
爆破を免れたヴェッキオ橋このヴェッキオ橋がかけられているのは、フィレンツェを流れるアルノ川の川幅が最も狭い場所なんだそうな。そんなわけで、古代ローマ帝国時代にはここに橋がかけられたらしい。その後、アルノ川の氾濫によって橋は何度も流されたんだそうな。西暦1333年にも橋が流されている。そして西暦1345年に完成したのが、今のヴェッキオ橋だった。そして西暦1565年にはヴァザーリの廊下が完成している。 それから400年近い歳月が流れた西暦1943年、フィレンツェの街はドイツ軍によって占領された。ところが西暦1944年6月にはローマが連合国軍によって攻略され、フィレンツェのドイツ軍は撤退を始めた。 北へ向かおうとするドイツ軍は、連合国軍の進撃を阻む為にアルノ川にかかる橋を次々と破壊し始めたらしい。フィレンツェにかかるヴェッキオ橋も爆破することになっていた。ところが、その歴史的な価値を説かれたドイツ軍の司令官が、土壇場で爆破を取り止めたんだそうな。 そんなわけで私たちは歴史あるヴェッキオ橋を歩いて渡ることができる。このフィレンツェに残る最古の橋なんだそうな。西暦1966年のアルノ川の洪水で流されなくて本当に良かったよね。
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