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東西南北 春夏秋冬
ヨーロッパの旅
旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」
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- 西暦 390年(推定)、古代ローマ帝国の皇帝テオドシウスの皇女ガラ・プラキディア(現代イタリア語ではガッラ・プラチディア)が誕生。
- 西暦 395年、皇帝テオドシウスがミラノで死去。東ローマ帝国は長子アルカディウスに与えられ、西ローマ帝国は次子ホノリウスに与えられた。二人ともガラ・プラキディアの異母兄に当たる。
西帝ホノリウスは、後に西ローマ帝国の都をミラノからラヴェンナに移した人物。皇帝でありながら養鶏を趣味とする人物だった。
他方、皇帝テオドシウスが健在だった頃には従属していた西ゴート族のアラリックは西ローマ帝国を去り、西ゴート族の王となった。
- 西暦 400年、王アラリックに率いられた西ゴート族の部隊が、アルプスを越えてイタリアに侵入してきた。
- 西暦401年、ヴァンダル族出身の将軍スティリコに率いられた西ローマ帝国軍が、アラリック王の西ゴート軍を撃ち破った。
- 西暦402年、西ローマ帝国の皇帝ホノリウスは、西ゴート族の圧力を避ける為に、ミラノからラヴェンナに首都を移した。
- 西暦405年、イタリアに侵入してきた東ゴート族の部隊を将軍スティリコが撃破。
- 西暦408年、戦功を重ねるスティリコに不安を抱いた西帝ホノリウス(ガラ・プラキディアの異母兄)により、名将スティリコが処刑された。その数ヵ月後、西ゴート族を率いるアラリックが再びイタリアに侵攻し、ボローニャに達した。
- 西暦410年、西ゴート族はローマを攻略し、三日間にわたって略奪を働いた。ローマにいた皇女ガラ・プラキディアは、西ゴート族によって拉致された。しかし、皇女ガラ・プラキディアは、アラリック王の弟で彼の後継者でもある王子アタウルフと恋に落ちた。
- 西暦415年、皇女ガラ・プラキディアが西ゴート族の王となったアタウルフとが結婚。やがて、二人の間には王子が生まれ、ガラ・プラキディアの父にちなんでテオドシウスと名付けられた。しかし、この西ローマ帝国の帝位をも継承しうる王子はバルセロナ(今はスペイン領)で夭折してしまった。
更に、後を追うように夫アタウルフも早世。西ゴート王国の王妃の位を失ったガラ・プラキディアは、西ローマ帝国に送り返された。
- 帰国したガラ・プラキディアは、異母兄である皇帝ホノリウスの命により、皇帝の腹心コンスタンティウスと結婚させられ、皇子ヴァレンティニアヌス(後に皇帝ヴァレンティニアヌス3世)を産んだ。しかし、やがて新しい夫であるコンスタンティウスも病に倒れ、彼女は再び寡婦となった。
- 西暦423年、ガラ・プラキディアは甥である東の皇帝テオドシウス2世を頼り、コンスタンティノポリス(古代ローマ帝国皇帝コンスタンティヌスが築いた新しい首都コンスタンティノープル)に赴いた。
- 西暦424年、ガラ・プラキディアの異母兄である西ローマ皇帝ホノリウス死去。ホノリウスには皇太子がいなかったために、ヨハネスなる人物が帝位を簒奪した。
- 西暦425年、東ローマ帝国皇帝の支援を得たガラ・プラキディアはイタリアへ渡り、息子ヴァレンティニアヌスを帝位に即けることに成功。
- 西暦429年、ヴァンダル族が北アフリカを制圧。西ローマ帝国は食料の主要供給源を失い、更に弱体化した。他方、皇女ガラ・プラキディアは静かな信仰の生活に入り、いくつもの教会を建立した。
- 西暦450年11月27日、ガラ・プラキディアがローマで亡くなった。彼女の遺骸は、ローマのサン・ピエトロ大聖堂付属のサンタ・ペトロニッラのロトンダに葬られたといわれている。
- 西暦451年、カタラウヌムの戦いにおいてアエティウスがフン族のアッティラを破った。
- 西暦454年9月、ガラ・プラキディアの息子である西ローマ皇帝ヴァレンティニアヌス3世が英雄アエティウスを暗殺した。
- 西暦455年、皇帝ヴァレンティニアヌス3世が暗殺された。そして、帝位についたのは皇帝暗殺の主謀者であるローマ貴族マクシムスだった。皇帝となったマクシムスは、ヴァンダル族によって包囲されたローマを脱出する際に、ブルグンド族の傭兵によって殺害された。
- 西暦476年、ゲルマン系の傭兵隊長であるオドアケルによって西ローマ帝国が滅ぼされた。
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