東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」

08. 鉄道で古都ラヴェンナ

今日の目的地はイタリアの古都ラヴェンナ

ボローニャで迎えた旅の2日目の朝。初日の昨日は軽くボローニャを観光して肩慣らしといったところかな。実質的には今日が旅の初日といっても良いかもしれない。

というわけで、朝から気合が入っているんだけど、今日の行き先はラヴェンナ。ボローニャからは東へ 70kmほどのところにある。ヴェネツィアからは南へ 110kmというところみたい。(下のイタリア北部の略図を参考に。)

イタリア北部 ラヴェンナ、ボローニャ周辺の略図

このラヴェンナなんだけど、古代ローマ帝国の発祥の地であるローマと並んで、イタリアの古都といっても良い街なんだ。皇帝ホノリウスによる遷都以来、滅亡時の西ローマ帝国の都はこのラヴェンナにあった。その後も東ゴート族の王テオドリックの都もラヴェンナに置かれていた。ビザンティン帝国によるイタリア支配を担った総督府もこの街にあった。

というわけで、このラヴェンナには5世紀から6世紀に建てられた古い教会や聖堂がいくつも残っている。西ローマ帝国からビザンティン帝国にかけての時代の古いモザイク画も色々と残っている。世界遺産となっているものも多い。そんなあれこれを見る為にラヴェンナへ行こうというわけだ。

ホテルの目の前にボローニャ中央駅

さて、ホテルのレストランで朝食を済ませ、身支度をして出発する。ボローニャ中央駅はホテルの目の前だ。鉄道を利用するのに便利の良い場所にあるということでこのホテルを選んだんだからね。

ボローニャ中央駅のホームの様子(イタリア)

ボローニャ到着初日の昨日も思ったけど、駅の周辺にはいささか得たいの知れない人も少なくない。でも、交通の便の良さの為にはがまん、がまん。とはいえ、バッグや周囲の様子には気をつけながら、駅のホーム(上の画像)に到着。

事前に買っておいた列車のチケット

ところで、他のイタリア旅行記でも書いたことがあるけど、家内も私もイタリア語は全くわからない。で、イタリアを旅するときに困るのが、列車のキップを買うときなんだ。

ホテルや高級レストランのスタッフには英語を話せる人が多いかな。でも、イタリアの鉄道の駅員さんの中には英語を話せる人は皆無に近いというのが私たちの経験。というわけで、駅でキップを買うのに苦労するわけだ。

ロンドンで買ったボローニャからラヴェンナへ向かうチケット(イタリア)

そんな苦労を避けるべく、今回は事前に列車のチケットを買っておいた。それが上の画像。この旅行の時点で私たちはイギリスの首都ロンドンに住んでいた。だから上の画像のチケット(ボローニャ・ラヴェンナの往復切符)もイギリス国鉄が発行したものなんだ。

イギリスで買ったものだから、チケットの料金もポンドで表示してある。18.79ポンド ・・・ ということは、日本円では 3,000円くらいだね。(イギリスは今もユーロ EURを導入せず、イギリス・ポンド STPを流通させている。)

ボローニャからラヴェンナに向かう列車に乗り込んだ

いよいよボローニャからラヴェンナに向かう列車に乗り込む。下の画像がその列車の車内の様子なんだ。

ボローニャ中央駅からラヴェンナへ向かう列車の内部(イタリア)

ローカル線の普通列車。平日の朝ならば混んでいるのかもしれない。でも、今日は日曜日。だから空いているのかな。のんびりと旅を楽しむことが出来て有り難いね。


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