東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」

07. ボローニャのミシュラン一つ星レストランでディナー

ミシュラン一つ星レストラン

聖ステファノ教会群ボローニャ大学マッジョーレ広場などを見て歩いた。そろそろディナーの準備の為にホテルに戻る時間だ。が、その前にマッジョーレ広場の裏の路地の奥に寄りたい場所がある。

ボローニャにあるミシュラン一つ星レストラン「トッレ・デ・ガルッツィ」の入口にて(イタリア)

今夜のディナーのテーブルを予約してあるレストラン「トッレ・デ・ガルッツィ」の入口が上の画像なんだ。ディナーの前に下見しに来たというわけだ。このレストランはミシュランの一つ星。さすがに上の画像のような格好でディナーはまずいよね。というわけで、今からホテルに戻ってまともな格好に着替えようというわけだ。

中世ボローニャの塔の中のレストラン

ホテルでシャワーを浴び、ディナー・ジャケットに着替える。フロントで呼んでもらったタクシーに乗り込み、10分ほどでレストランに到着。

ボローニャにあるミシュラン一つ星レストラン「トッレ・デ・ガルッツィ」の塔の絵(イタリア)

このレストラン、実は中世の塔の中にある。店の名前にある「トッレ」とは「塔」のことだよね。さっきアシネッリの塔(ボローニャの斜塔)を見て来たけど、このレストランのある塔も中世ボローニャに林立していた多くの塔の生き残りの一つなんだね。(中世の塔の街といえばサン・ジミニャーノが名高いけど、このボローニャにも多くの塔が立っていたんだ。)

ボローニャでシーフード

レストランのテーブルに案内され、グラスに注がれた透明な発泡酒を飲みながら、メニューを研究する。ボローニャの名物料理は事前に調べておいたんだけど、この店のメニューにはないみたい。メニューに多いのはシーフード。では、素直にシーフードを戴くとするか。(ボローニャの伝統的な郷土料理はまた後日に。)

ボローニャにあるミシュラン一つ星レストラン「トッレ・デ・ガルッツィ」の店内(イタリア)

まずはエビにバジルとロケットのソース。ぷりぷりのエビをあっさり薄味のソースがひきたてている。続いて海の幸のサラダ。野菜の上にサーモン、白身魚、タコやアサリ。魚介類の絶妙な加熱具合が良い。味付けの淡さも有り難いね。更にはアンチョビのスパゲティ。このスパゲティの茹で具合が完璧。最高のアルデンテだったね。

メインには仔牛肉。とっても柔らかい。デザートには焼いたリンゴではさんだババロアと青リンゴのシャーベット。大好きなエスプレッソ・コーヒーを飲んでディナーをしめくくる。

ボローニャで飲んだワイン

ところで、食事の間に飲んだワインなんだけど、前半は白、後半には赤を飲んだ。どちらも地元エミリア・ロマーニャ州のもの。旅先での食事の際には、その土地のワインを飲みたいからね。(下の画像はこのディナーの際に飲んだワインのエティケット。)

ボローニャにあるミシュラン一つ星レストラン「トッレ・デ・ガルッツィ」で飲んだワインのエティケット(イタリア)

さて、今夜のレストランなんだけど、私たちのランキングとしてはミシュラン一つ星の中でもトップ・クラスとなったよ。薄味の品の良い味付け。手ごろな価格のワイン。ゆったりとしたテーブル。落ち着いた内装。機敏な動きのスタッフ。とってもくつろげるレストランだよね。

最後に店のギャルソンに尋ねた。私たちは駅に近いホテルまで帰るんだけど、歩いて帰るのは危険じゃないかな。噴き出してしまったギャルソンが答えるには、全く何の心配もいらないとのこと。その言葉を信じて、タクシーを呼ばずに店を出た。

店の外では雨が降っていた。でも、ボローニャ市内を歩くならば、雨でもずぶ濡れになることはない。ポルティコ(柱廊)を歩いていれば、雨を避けることができるからね。人通りに少なくなったインデペンデンツァ通りを歩き、ホテルに帰り着いた時には11時を過ぎていた。早寝しよう。明日もあちこち観光したいからね。


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