東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第一部 ソレント・アマルフィ編

A28. アマルフィ大聖堂の入口とアーチ

アマルフィ大聖堂の入口のドアは11世紀のもの

ドゥオモ広場から階段を登り、鐘塔の脇のアマルフィ大聖堂の正面入口まで来れば、そこで眼にするのは下の画像にあるブロンズのドア。

アマルフィ大聖堂の正面入口のドアは11世紀コンスタンティノープルで製作されたもの(イタリア)

どうってことのないドアのように見えるけど、これが実は西暦1060年にコンスタンティノープルで鋳造されたものなんだそうな。さすがは9世紀からの歴史を持つアマルフィ大聖堂だよね。

アマルフィ大聖堂が捧げられた聖アンデレ

そんな由緒あるドアの上を見れば、アマルフィ大聖堂が捧げられた聖アンデレ(下の画像)が描かれている。

アマルフィ大聖堂の正面入口の上に描かれている聖アンデレ(イタリア)

オスマン・トルコの提督バルバロッサに襲われたアマルフィを救ったのが聖アンデレとされ、アマルフィの守護聖人とされたというのは、以前にも書いているね。ドゥオモ広場にも彼の像をあしらった噴水があったけど、この街のあちこちで聖アンデレを見かけるね。

アマルフィ大聖堂の正面を飾るイスラム風アーチと列柱

そんなアマルフィ大聖堂の正面入口の左右を取り囲んでいるのは、下の画像にあるイスラム風のアーチと列柱なんだ。

アマルフィ大聖堂の正面入口の左右にあるイスラム風のアーチ(イタリア)

タイルに飾られた鐘塔上部と並んで、アマルフィ大聖堂のアラブ・イスラム文化の要素を示すものだよね。

イスラム風のアーチと列柱の空間

イスラム風のアーチと列柱はアマルフィ大聖堂正面でも印象的な存在だったけれども、その内部の空間が下の画像なんだ。

アマルフィ大聖堂の正面入口の左右にあるイスラム風のアーチと列柱(イタリア)

スペイン南部アンダルシア地方の街コルドバスペインを支配したイスラム教徒の王朝である後ウマイヤ朝の首都)に残るメスキータを思わせる印象的な空間だよね。イスラム教徒が多いシシリアを支配したノルマン人が、従属したアマルフィに大きな影響を与えた痕跡なんだろうね。


次のページは
「A29. アマルフィ大聖堂の天国の回廊」



ヨーロッパ三昧 トップ・ページ

ヨーロッパの歴史風景

このサイト「ヨーロッパ三昧」には、下の姉妹サイトもあります。ヨーロッパに興味のある方は寄り道してくださいね。

ヨーロッパの歴史風景 バナー このサイト「ヨーロッパ三昧」の姉妹サイト「ヨーロッパの歴史風景」。ヨーロッパ各国の歴史に重点を置いてある。



Copyright (c) 2002-2013 Tadaaki Kikuyama
All rights reserved
このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。

このサイトの運営は、あちこち三昧株式会社が行います。