グレゴリウス・エトルリア美術館このローマのヴァティカン美術館・博物館は広大で展示品も数限りなく多い。全てをじっくりと見ていては疲れて大変だよね。というわけで、何に力を入れて見るかを選ぶことがポイントかもしれないね。(イギリスの首都ロンドンにある大英博物館などでも同じだね。)私の場合、その力を入れて見るリストの中にはグレゴリウス・エトルリア美術館が含まれていた。だって、エトルリア人が古代ローマの王になっていた時代もあるし、歴史の彼方に消えてしまった謎の民族ともされているし、じっくりと見てみたかったんだ。 ![]()
そのグレゴリウス・エトルリア美術館の入り口が上の画像。ところが、その入り口が閉まっている。その理由も書いていないし、いつ開くのかも掲示されていない。とにかく閉まっている。どこかに別の入り口はないかと捜してみたけど、・・・ 無い。その奥にはギリシャ彫刻の間もあるというのに ・・・。しかたないけど ・・・。
大燭台のギャラリー残念ながら閉まっていたグレゴリウス・エトルリア美術館の入り口の向かいにあるのが、下の画像にある大燭台のギャラリー。![]()
大きな燭台をたくさん集めてあるのかと思ったら、入り口のアーチの左右に大きな燭台が置いてあるから、大燭台のギャラリーなんだそうな。2世紀から3世紀にかけて古代ローマ帝国で制作された彫像や石棺が展示されている。燭台も少しだけあったけどね。
タペストリーのギャラリー大燭台のギャラリーに続いては、タペストリーのギャラリー。ここに展示されているタペストリーは、ラファエロの弟子達の下絵に基づいてベルギーのブリュッセルで織られたものなんだって。メディチ家出身のローマ教皇レオ10世やクレメンス7世の頃の作品なんだそうな。一連のタペストリーは「キリストの一生」をテーマにしている。![]()
このタペストリーのギャラリーは、上の画像に見るようにとっても暗いんだ。数百年前に織られた古いタペストリーの保存の為なんだろうね。フランスの首都パリのクリュニー中世美術館にある中世のタペストリー「貴婦人と一角獣」の展示室もとっても暗かったね。
地図のギャラリーそして地図のギャラリーを歩く。イタリア各地の地図が展示されているんだけど、特に興味深かったのは、昨日まで旅をしていたイタリア南部カンパーニャ地方の地図だね。![]()
上の画像の中央に写っているのがナポリ湾。昨日まで歩き回っていたナポリの街は、ナポリ湾の中心に描かれているかな。中世の海洋都市国家アマルフィは地図の左の方の半島にあり、古代ギリシャ時代の神殿が見事に残っているパエストゥムが画像の中には含まれていないみたい。
ソビエスキ王の間更に歩いてやって来たのは、ソビエスキ王の間。ソビエスキ王というのは、17世紀のポーランド王ヤン3世ソビエスキのことなんだ。西暦1683年、オスマン・トルコの大軍がハプスブルク家の都ウィーンを包囲(第二次ウィーン包囲)した。そんなウィーンを救援したのがポーランド王ヤン3世ソビエスキだった。 ![]()
そのウィーン戦役の様子を画家ヤン・マティコが描いた絵が上の画像なんだ。この絵は西暦1883年にローマ教皇レオ13世に寄贈され、このヴァティカン博物館・美術館の中に飾ってソビエスキ王の間としたわけだ。
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