東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「マルタ 聖ヨハネ騎士団の島」

16. ヴァレッタのアッパー・バラッカ公園(マルタ)

ヴァレッタのアッパー・バラッカ公園

聖ヨハネ騎士団ゆかりの騎士団長宮殿を出て向かったのは、下の画像にあるアッパー・バラッカ公園だった。正しくは、「アッパー・バラッカ・ガーデンズ」だから、アッパー・バラッカ庭園とすべきなのかな。(ここで注意すべきは、「ガーデンズ」と複数形になること。ちなみにロンドンの「ケンジントン・ガーデンズ」も複数形だね。)

ヴァレッタにあるアッパー・バラッカ公園(マルタ共和国)

上の画像を見ても、さほど魅力的な公園とは思えないかもしれないね。ところが、この公園は要塞都市ヴァレッタを取り巻く城壁の中でも最も高い場所にある。というわけで、このアッパー・バラッカ公園からは素晴らしい眺めを楽しむことができるんだ。

その眺めは後ほど見てもらうこととして、もうちょいと公園の説明。この公園が造られたのは西暦1775年のこと。聖ヨハネ騎士団に属するイタリア出身の騎士たちの余暇に資する為のものだったそうな。

アッパー・バラッカ公園から眺めた聖アンジェロ城砦

そんなアッパー・バラッカ公園から眺めた聖アンジェロ城砦(さっきまで私が歩いていた場所)が下の画像だ。

ヴァレッタにあるアッパー・バラッカ公園から眺めたビーギと聖アンジェロ城砦(マルタ共和国)

西暦1565年にマルタ島を攻囲(グレート・シージ)したオスマン・トルコ軍の砲兵部隊は今のヴァレッタがあるシベラス半島の高地に布陣したらしいけど、聖ヨハネ騎士団の将兵が守りを固めた聖アンジェロ城砦をこのあたりから眺めたのかもしれないね。

アッパー・バラッカ公園から眺めたセングレア

続いて下の画像は、同じくさっきまで歩いていたセングレアの眺め。その先端にあるセーフヘヴン公園も見えているけど、その一角にある見張台ヴェデットは小さすぎて見えないかな。

ヴァレッタにあるアッパー・バラッカ公園から眺めたセングレア(マルタ共和国)

セングレアの左手の入り江がドックヤード・クリーク、その奥にはコスピークワがある。セングレアの右手に見える入り江はフレンチ・クリークと呼ばれている。

海を眺めてたそがれる ・・・

というわけで、アッパー・バラッカ公園からの眺めを楽しんだ後、すぐ近くにあるホテルに帰ってきた。朝の8時に出発してから8時間以上も歩き回ってさすがに疲れたね。

といっても、部屋に戻る気は全くない。向かったのはホテルの3階にあるテラスのバーだ。このテラスも眺めが素晴らしいんだ。そこで冷えたビールを飲むのが最高。

ヴァレッタのホテルの隣の犬が海を眺めてたそがれていた(マルタ共和国)

ホテルのテラスからふと隣の建物を見た。それが上の画像。窓辺で犬が海を眺めてたそがれている ・・・ 。ま、犬も生きていればたそがれる時もあるさ。あの犬がこっちのテラスまで来ることができれば、一緒にビールでも飲みたいもんだ。こちらも一人旅なんだ。


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