東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「春のポルトガル」

リスボン、シントラ、オビドス、ナザレなど

12. ナザレ -1. 砂浜とイワシとワイン

ナザレの砂浜に到着

中世の城壁に囲まれたオビドスの街からバスに乗り込み、12時過ぎにナザレの街に到着。そのナザレの街の海辺は、ポルトガルでも有数の美しく広い砂浜(下の画像)になっている。

ナザレの砂浜(ポルトガル)

長くイギリスの首都ロンドンに住んでいるんだけど、夏でも30度を越えることが数日しかない涼しいロンドンにいれば、海水浴なんて行くこともない。そんなわけで、久々の砂浜と海にはしゃいでしまった。

ポルトガルでも名高いリゾート地 ナザレ

こんな美しくて広い砂浜のある海辺の街だからして、観光客が放っておくわけがないよね。当然ながら、このナザレの街はポルトガルでも屈指のリゾート地なんだそうな。

ナザレの砂浜(ポルトガル)

観光パンフレットの写真を見れば、夏のナザレの砂浜には無数の水着姿の人々が写っている。今はまだ5月だから、私たちの目の前のナザレの砂浜(上の画像)に人影は少ないけどね。

ところで、この平和な風景の広がるナザレの砂浜なんだけど、油断は大敵なんだ。西暦2012年の8月のことなんだけど、突然の大波に5歳の女の子とおばあちゃんが飲み込まれて亡くなったらしい。海にはそんな怖い面があるんだよね。

ちなみに、西暦1755年に起きたリスボン地震においては、リスボンに押し寄せた津波で1万人もの人々が命を落としたらしい。その地震の津波はイギリスやアイルランドにも押し寄せたんだそうな。このナザレの砂浜にも津波は来たんだろうね。

ナザレの砂浜のレストラン

名高いリゾート地の砂浜であるからには、レストランやカフェが並んでいるのも当然だよね。私たちもその中の一軒のレストラン(下の画像)に入り、お昼を食べるわけだ。

ナザレの砂浜のレストラン(ポルトガル)

ところで、上の画像の上の方、崖の上に白壁の家々が並んでいるでしょ。あの岩山の上の集落はナザレの中でもシティオと呼ばれる地区なんだそうな。後で再び登場するから覚えておいてね。

ナザレの砂浜のレストランでイワシとワイン

さて、ちょいと遅くなったけれども、ナザレの砂浜のレストランでお昼を食べる。リゾート地となる前のナザレは漁師さんたちの街だったらしいけど、この街の名物はイワシ。大皿にたっぷりと盛り付けられたゆでたエビを食べ、ワインを飲みながら待つことしばし。やがて登場して来たイワシが下の画像だ。

ナザレの砂浜のレストランで食べたイワシとワイン(ポルトガル)

塩・コショウをふり、炭火で焼いただけのシンプルなイワシ。レモンを絞って食べる。この素朴なイワシがとっても美味かった。イワシだけで食べても美味いし、横に置いてあるパンに挟んでもいけるね。そしてポルトガルの素朴なワインとも合う。イワシには血あいが多いからか、白ワインよりも赤ワインの方が合うね。

この炭火焼のイワシのことを、ポルトガルでは「サルディニアス・アサーダス」と呼ぶらしい。シーズンは春から夏なんだそうな。私たちの目の前にあるのは、まさに旬のイワシなんだね。美味いはずだ。


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