東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

冬景色のトルコ
(1997年12月 - 1998年1月)


1997年12月31日(水)
14. カッパドキアの奇岩群と赤い谷 (トルコ、小アジア)

今年は今日からラマダンが始まる。ガイドのハンさんも、今日から日中は断食なんだ。気の毒に ... 。

そのハンさんがバスの中で色々な話をしてくれるんだけど、まずはカッパドキアの農業の話。

カッパドキアの農業(トルコ、小アジア)

このカッパドキア地方は、基本的に農業には向いていないんだって。というのも、今では死火山となっている四つの火山から噴出した火山灰が堆積していて、その厚さは最大で100メートルにも達するからなんだ。

それでも人々は、一生懸命に土を耕す。農作物の代表は小麦。次いでワインを作るためのブドウ。この地方の白ワインは確かに美味い。

面白いのはカボチャ。この地方ではカボチャも栽培されているんだけど、人々はカボチャの種だけを食べて、実は捨ててしまうんだって。もったいないよねえ。

カボチャの煮物の料理法でも教えてあげれば、トルコの人々もカボチャの実を食べるようになるのかな。それとも、捨てられるカボチャの実を使って肥料や家畜の飼料でも作れないもんかな。

「カッパドキア」という地名(トルコ、小アジア)

ハンさんの話は、「カッパドキア」という地名に移った。「カッパドキア」という言葉は、紀元前18世紀頃から栄えたヒッタイトの言葉なんだって。その意味は「強くて美しい馬の産地」。馬に引かせた戦車によって覇権を確立したヒッタイトの人々にとって、このカッパドキアは重要な地方だったんだろうね。

でも、現在のトルコ共和国では、正式には「カッパドキア」という地名は使われていない。今の正式名称は「ギョレメ地方」と言うらしいよ。

「三人の美女」と呼ばれる奇岩(トルコ、カッパドキア)

カッパドキア - 三人の美女(トルコ、小アジア) 9時前に最初の目的地に到着。ここの名物は「三人の美女」と呼ばれる奇岩(右の画像)なんだ。

申し訳ないことに、画像には「二人の美女」しか写っていないんだけどね。

正しくは、「二人の美女と野獣」やな。
どちらかと言えば、「二匹の河童と野獣」に見えるけど。




赤い谷の奇岩群(トルコ、カッパドキア)

カッパドキア - 赤い谷のラクダの岩(トルコ、小アジア) 続いては、「赤い谷」と呼ばれる地域の奇岩群。なるほど、雪の間から顔を出している奇岩が赤い色をしているね。

右の画像にある奇岩は、「ラクダ岩」と呼ばれているんだって。これは納得だね。

下にある画像は、赤い谷の様子。画像の中央には、人物が立っているように見える岩があるでしょ。あれは「聖母マリアの岩」と呼ばれているんだって。

カッパドキア - 赤い谷と聖母マリアの岩(トルコ、小アジア)

でもさ、正直に言えば、「赤いシメジの谷」だよね。

関連書籍

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