東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅
冬景色のトルコ
(1997年12月 - 1998年1月)
29. トプカプ宮殿のお宝 (トルコ、イスタンブール)
トプカプ宮殿の最深部にあるハーレムまで見学したら、最後に宝物館を見なきゃいけないね。
シャー・ナディルの玉座(イスタンブール、トプカプ宮殿)
あまりにも多すぎてほんの一部しか御紹介できないトプカプ宮殿のお宝なんだけど、一番手は「シャー・ナディルの玉座(あるいはシャー・イスマイルの玉座)」(右の画像)。
インド風の装飾を持つこの玉座は、1746年にアフシャール朝イランの支配者シャー・ナディルからマフムート1世に贈られたもの。ティムールの玉座だったという説もあるらしいけどね。
陶磁器(イスタンブール、トプカプ宮殿)
トプカプ宮殿には、貴重な陶磁器も展示されている。
例えば、宋代の青磁・白磁、明の赤絵、元の染付け、そして日本の伊万里や有田などなど。
しかし、さすがにオスマン・トルコのスルタンは豪勢だと思わせるのは、それらの陶磁器を実際に食卓で使っていたということ。お宝として、金庫に仕舞い込んじゃいなかったらしい。ただね、そのおかげでせっかくのお宝も、あちこち欠けたりしているらしいけどね。
短剣トプカプ(イスタンブール、トプカプ宮殿)
写りが悪くて申し訳ないんだけど、右の画像にあるのは「短剣トプカプ」。
見えないだろうけど、たくさんのダイヤモンドがちりばめられている上に、柄の部分には大きなエメラルドが三つ。
元々は上に書いた玉座を贈ってくれたイランの支配者シャー・ナディルに対する返礼の品だった。だけど、そのシャー・ナディルは反乱によって殺されてしまったんだ。その結果、この宝剣は今でもトプカプ宮殿にあるというわけさ。
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