ブルガリアの歴史

01. ブルガル族以前

• 紀元前 5c、現在のブルガリアの地には、トラキア系のセルデス族が住んでいた。
  
  カザンラクの近くでは、紀元前310-290年頃のトラキア人貴族の墓が発見されている。
  
  右の画像は、古代トラキア遺跡で発見された壁画の複製。残念ながら、壁画の保存のためにオリジナルの壁画は公開されていない。
  
  ちょうどその頃、イタリアのローマでは、古代ローマ帝国が力を蓄えようとしていた。やがて古代ローマ帝国は地中海を制覇し、このブルガリアの土地にまでやってくるわけだ。
  
  
• 紀元前 29年、現在のブルガリアの首都ソフィアの地を古代ローマ軍が征服した。（既にシーザーは亡くなり、その養子のオクタヴィアヌスの時代だね。）
  
  当時のソフィアは、「セルディカ」と呼ばれていた。その住民トラキア系セルデス族の名に因んでいる。
  
  
• 西暦 1-2c、中央アジアから移動を始めたトルコ・アルタイ語系ブルガル（ボルガル）族がアゾフ海とカスピ海の北部に定住した。
  
  
• 西暦 4c初、古代ローマ帝国の皇帝となったコンスタンティヌス帝は、ソフィアを新しい首都の候補と考え、ソフィアを「我がローマ」と呼んだ。
  
  しかし、コンスタンティヌス帝は新しい都コンスタンティノープルを建設し、ソフィアはローマ帝国の都になりそこなった。
  
  

  コンスタンティヌス帝 右の画像は、イスタンブール（トルコ）のアヤ・ソフィア大聖堂に残るモザイク画の中の古代ローマ皇帝コンスタンティヌス。 聖母マリアに抱かれた幼いキリストに新しいローマ「コンスタンティノープル」を捧げている。

  
  
• 西暦 4c後、フン族に従属した原ブルガル（ボルガル）族は、フン族と共にヨーロッパに侵入した。
  
  
• 西暦 4c末、現在のソフィア市内に聖ゲオルギ教会（聖ゲオルギオス教会）が建てられた。
  
  
• 西暦 5c前、ハンガリー平原に本拠を置いたフン族が、現在のソフィアの街を破壊した。
  
  
• 西暦 5c、現在のブルガリアの地にスラヴ系の農耕民が定住した。彼らはビザンチン帝国に服属していた。
  
  ビザンチン帝国時代のソフィアは、「トリアディツァ」と呼ばれていた。
  

【参考】都市別ツアー ソフィア（ブルガリア） by AB-Road （東京発） ソフィア（ブルガリア） by AB-Road （大阪発）

【参考】ホテル検索 ソフィア（ブルガリア） by Hotel Club

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