ガイヤール城から見下ろしたセーヌ川と麓の町レザンドリとことん歩き回ったガイヤール城。そのガイヤール城から見下ろした風景が、下の画像なんだ。流れているのはセーヌ川。川岸の街はレザンドリだ。川を遡れば首都パリに至る。
イングランド王リチャード獅子心王は崖の上のガイヤール城のみならず、上の画像に見えるセーヌ川の中洲にも城砦を築いた。更にはセーヌ川の中にも杭を立て、上流のパリからフランス王の艦隊が下流のノルマンディーへ攻撃してくるのを防いだんだそうな。
ガイヤール城の麓の街レザンドリに向かうさて、ガイヤール城を存分に見て歩き、そろそろ高台から下って、麓の街レザンドリに向かう。
案の定、バスはもちろん、タクシーの姿なんて全く見えない。上の画像のような道を歩いて下るしかない。さっきまで降っていた雨がやんでくれたのが有り難い。こんな天気の日にこんな所へ来るやつはいないだろうな、と思って歩いていたら、私とは逆に城に向かって登っていくグループもいた。物好きは私だけじゃなかったね。
レザンドリの街から見上げたガイヤール城やがてレザンドリの街に入る。ふと振り返って見た山の上のガイヤール城が下の画像だ。中世のレザンドリの人々は、荒れ果てる前の強固な要塞だったガイヤール城を毎日見上げていたんだろうね。
しかし、思い出してみれば、あのタクシーの運転手さんが降ろしてくれた山の上の駐車場が、ガイヤール城を眺めるには最高の場所だったね。ノルマンディーの田園風景やセーヌ川の眺めも良かった。あの運転手さんにお礼を言いたいところだよね。
レザンドリの街のシェ・ミヨコさほど見るべきものも無さそうなレザンドリの街を歩き廻る。教会の横に興味深い店を発見した。看板には「シェ・ミヨコ」とある。「ミヨコ」 ・・・ どう見ても日本の女性の名前だよな。店に入る。棚に並んでいるのは、ワイン、野菜、食料品、雑貨、 ・・・ 電池があった。ちょうどデジカメの電池が心細くなるところだったんだ。店の奥に声をかけてみた。日本語で「おはようございます」って。 驚いた表情で出てきた女性の髪は黒い。ミヨコさん。やはり日本の女性だった。電池を買いつつ世間話。親切なミヨコさんは、私の為にタクシーを呼んでくれると。でも、レザンドリの街のタクシーは全て出払っているらしい。そもそもこの小さなレザンドリの街に何台のタクシーがいるのか。 さて困った。今日の次の目的地にどうやって移動するかな。今朝のヴァーノンからガイヤール城まで乗せてくれたタクシーの運転手が帰り道のことをしつこく心配してくれたのは、こうなることを予想してのことだったんだろうな。後悔先に立たずなんだけど。 でも、今日の私はついている。ミヨコさんも私も途方に暮れているところに帰ってきたのが、ミヨコさんの息子のチアリ君と従弟のギョーム君の二人だった。事情を知った二人は、私を車で送ってくれるって。 有り難い。では、お二人にお願いして、ジヴェルニーの村まで送ってもらおう。ジヴェルニーの村にはモネの家がある。そこへ行きたいんだ。そんなこんなで二人の車で次の目的地に到着。もちろん二人にはお礼をして別れたよ。本当に助かったものね。 ちなみに、かつてミヨコさんは英語の勉強の為にイギリスの首都ロンドンにいた。同じくロンドンで英語の勉強をしていたのが今のご主人だった。やがてお二人は結婚し、ご主人の故郷であるレザンドリで暮らし始めた。そのお二人の間に生まれたのが、ここまで送ってくれたチアリ君。皆さん、今もレザンドリの街で暮らしているのかな。
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