サン・ピエール・ド・モンマルトル教会モンマルトルの丘で観光客が集まる場所といえば、まずはサクレ・クール寺院なんだけど、そのすぐ脇に見逃せないスポットがある。
それが上の画像にあるサン・ピエール・ド・モンマルトル教会なんだ。どちらかといえば地味だし小さな教会なんだけどね。
モンマルトルの丘のサン・ピエール教会の歴史このサン・ピエール・ド・モンマルトル教会(モンマルトルの丘のサン・ピエール教会)は、3世紀に殉教者サン・ドニ(聖ドニ)にって建てられたという話もある。もちろん、それが史実かどうかは確認されていない。当時の建物の痕跡は発見されたらしいけど。そんな伝説のおかげかどうか、9世紀頃にはパリ郊外のサン・ドニ大聖堂に向かう巡礼たちは、途中でこの教会に立ち寄って行ったんだそうな。 そんな教会を西暦1133年にフランス王ルイ6世が買い取った。そしてベネディクト派の修道院と教会を完成させたのが西暦1147年のこと。 そんなモンマルトルの丘のサン・ピエール教会に西暦1534年にイグナティオ・デ・ロヨラたちが集り、イエズス会を設立する誓いを立てたという話も伝わっている。 その後、18世紀に起こったフランス革命において、このサン・ピエール・ド・モンマルトル教会も破壊されたらしい。革命後のフランスでは多くの修道院などの財産が没収されたからね。そして今のモンマルトルの丘のサン・ピエール教会は19世紀に再建されたものなんだそうな。
サン・ピエール教会で結婚式そんなサン・ピエール・ド・モンマルトル教会をぐるりと廻って正面へ行ってみれば、多くの人々が集まって近づくことも出来ない。
何だ、何だ、と思って見ていると、やがて花嫁と花婿の登場だ。ちょうどこのサン・ピエール・ド・モンマルトル教会で結婚式を挙げたばかりのお二人みたい。紙ふぶきが舞い、花嫁は満面の笑み。なかなかの美人だぞ。
サン・ピエール・ド・モンマルトル教会の内部やがて新婚カップルと人々が去り、サン・ピエール・ド・モンマルトル教会にも静寂が戻ってきた。ようやく教会の中に入ることが出来るよ。
このサン・ピエール・ド・モンマルトル教会の身廊の石柱の中には、古代ローマ帝国時代のものもあるらしい。どれがその由緒ある石柱なのか、私たちにはわからなかったんだけどね。
余談ながら、このページで何度も取り上げられているアブラハムとイサクなんだけど、新約聖書の冒頭にある「マタイによる福音書」のイエス・キリストの系図にも登場している。アブラハムやイサクの子孫からダヴィデ王やソロモン王が出るんだけど、更にその子孫の中にイエス・キリストがいるとされている。つまり、イエス・キリストはユダヤ人の王たるべき血筋の生まれだとしているわけだね。
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