モンマルトルの丘のブドウ畑からパリ産ワインフランスと言えばワイン。でも、フランスのワインと言えば、ブルゴーニュにボルドー、それからアルザス、シャンパーニュ、ローヌ、ロワール、プロヴァンスなどなどと出てくるよね。でも、なかなか出てこないと思われるのがパリ。パリがワインの産地だなんて思わないよね。
ところが、パリでもワインが生産されている。そのパリのワインの原料となるブドウを産み出しているのが、上の画像にあるブドウ畑。モンマルトルの丘にあるブドウ畑なんだ。
モンマルトルのブドウ畑とワイン生産と繁華街今でこそモンマルトルはパリ市内なんだけど、かつてのモンマルトルはパリの外にある農村だった。その農村で盛んに栽培されていたのが、ワインの原料となるブドウだった。特にワイン生産の中心となっていたのは、かつてモンマルトルの丘にあった女子修道院だった。ちなみに、歴史あるサン・ピエール・ド・モンマルトル教会もその女子修道院に付属していたこともあるんだそうな。そんなこんなで昔のモンマルトルの丘には、ブドウ畑が広がっていたらしい。 修道院や教会では、キリスト教の儀式の為にワインを必要とした。だからブドウ畑を耕し、収獲されたブドウでワインを生産したわけだ。でも、生産された全てのワインが儀式だけに使われたわけじゃない。修道院の外に売られるワインもある。修道士や修道女もお金は必要だからね。 そんなわけで、パリに身近なワインの生産地であるモンマルトルには多くの飲み屋が集まり、繁華街が出来上がったらしい。今でもモンマルトルの丘の南側には華やかな夜の街があり、フレンチ・カンカンで有名なムーラン・ルージュもあるわけだね。
パリ産ワイン 「ル・クロ・モンマルトル」でも、時代と共に風景は変わる。かつてのブドウ畑は消えてしまった。そして今のモンマルトルの丘では、上の画像にあるブドウ畑だけが残ったんだそうな。そんなモンマルトルの丘のブドウ畑で収獲されるブドウから作られるのが、貴重なパリ産ワイン「ル・クロ・モンマルトル」。年間生産量はボトル1000本ほどらしい。そりゃ貴重だよね。
そして上の画像はモンマルトルの丘の畑で収獲を待つブドウの様子。10月第2週にはモンマルトルのワイン収穫祭があるらしい。ル・クロ・モンマルトルの試飲のチャンスもあり、サクレ・クール寺院では花火が上がり、ブドウ畑の見学も出来るらしいよ。
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